マキノキの手入れ
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マキノキの手入れをしていたときに、四方竹の筍が樋に忍び込み、樋を押し上げていたことを発見しました。もちろん、どこから忍び込んだのか調べましたが、まだ分っていません。それはともかく、こうした植物が示した意外な場面に出くわすたびに、生命力の逞しさや尊さを感じさせられます。 我が家の庭には剪定をして成長を抑えている大きな木が10本ばかりあります。広縁に木陰を作るスモモを筆頭に、梅やキンモクセイなどです。何年か前に切り取った赤松もその1本でしたが、切り取ってよかったと思っています。それにならって、マキノキ@も切り取ることにしたのです。私の加齢とともに、切り倒すことはもとより、剪定さえもが難しくなるに違いないと考えて、枝を払うことから手をつけましたA。 しかし、2つの理由から根元から切り取ることを躊躇しました。1つは、枝を半ば切り取りながら、母が生きていたら切り取りを反対していたかもしれない、と妻と語り合ったのです。もう1つの理由は、枝を切り取ってみて初めて醜い電線などの目隠しになっていたことに気付かされたからです。 でも、よく考えてみれば、母は得心したり覚悟を決めたりするととても大胆なところがあったことを思い出しました。むしろ「切り取りなさい」と言っていたかもしれません。そんなこんなで結局は、高い脚立に頼らずに剪定できる背丈に抑え、残すことになりましたB。 この木の剪定は、毎年していたわけではありません。この度は3年ぶりかもしれません。それだけに手をつけてみてびっくりしたことがあります。落ち葉のせいで、出窓の屋根のカラートタンがずいぶん痛んでいたのです。瓦屋根も傷めかねない状態でした。落ち葉が溜まり、それが腐葉土化していましたが、そこまで枝を延ばしたムラサキシキブが発根させていたのですC。もう1年も放置していたら、瓦のあいだに根を入れていたことでしょう。 先週は切り取った枝の量に驚きましたD。このたびは、上部を切り落としてみて、そのボリューム感に驚きましたE。とても重くて運べそうにありません。そこで、即刻コマ伐りにしましたがF、これを薪にして燃やせば、真冬でも風呂を1週間ほど沸かせそうです。落とした枝をすべて乾かし、風呂焚きの燃料にすれば、おそらく3週間は湧かせていたと思います。ですから枝の太い部分は残しており、燃料に生かすことにしています。 ちなみに、この木は46年前に移植したものですが、この木の種から増えたと思われる若木が庭で幾本か芽生えていますG。 |
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マキノキ@ | 枝を払うことから手をつけましたA |
剪定できる背丈に抑え、残すことになりましたB | ムラサキシキブが発根させていたのですC |
枝の量に驚きましたD | ボリューム感に驚きましたE |
コマ伐りにしましたがF | 若木が庭で幾本か芽生えていますG |