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アイトワ循環図
講義の期間が始まる 09/04/12

 朝はハトの鳴き声に、昼間はウグイスのさえずりに、そして夕刻からホホーホホーと鳴くフクロウの声に耳を傾ける季節です。菜園では次々と菜の花が咲き始めています。家庭菜園の醍醐味の1つは大根の花芽です。大根を収穫する期間の2倍もの時間をかけてその花芽を収穫しますが、大根の2倍の値段で買い求める人はいないでしょう。ですから、家庭菜園でないと味わえないと思います。その大根の畝の側に、不思議な野菜が自生しました。根菜として通用しそうな丸くて大きく日の菜のような色合いの根だけでなく、大根と小松菜のような葉を持っていますが、花が美しい。大根のような形の花ですが赤紫がかっている。「この種は残そう」と妻と語り合いながら家庭菜園の醍醐味に新たな1頁が加わったような思いをしています。

 今週のトピックスは2つでした。火曜日のカタログハウスが催したセミナーと、金曜日から始まった同志社大学での院生相手の講義でした。桜は、この1週間が見ごろで、火曜日のセミナーの皆さんには、満開のソメイヨシノ、3本の7部咲きの山桜、そしておなじく3本ある5部咲きの紅枝垂れザクラを楽しんでいただきました。でも、その後の木曜日と金曜日の陽気でソメイヨシノは散りはじめ、山桜や紅枝垂れザクラは満開になってしまいました。

 カタログハウスのセミナーは、30名の参加者と3人のスタッフ、そしてカメラマンの計34人でした。11時過ぎに出迎え、4時ごろまでご一緒しました。とても熱心な皆さんでしたから、迎えた私たちも充実感を味わいました。再来週まで、火曜日ごとにグループツアーを迎えますが、あとの2回も、とても楽しみです。問題は、最後のグループにはサクラを楽しんでいただけそうにないことです。でも、ハナスオウが咲き始めましたから、この花盛りを見てもらえるかも知れません。

 同志社大学での講義は、とても贅沢な思いがしました。ティーチングアシスタントと助手だけでなく、私をゲストとして招いてくださった教授にも、毎回参加してもらえることになったからです。さらに、もう1人招きました。35年ほど前に女子留学生としてわが家でホームステイした最初の人ですし、彼女が14年前に通訳してくれていなかったらテキストの1冊は誕生していなかったことでしょう。今はその夫が、かつて彼女を同志社大学に留学させたプログラムのアメリカ側の世話人ですから、2人の幼女とともに一緒に滞日しています。

 他にも楽しいことがありました。まず週初めは喫茶店の誕生日でしたが、なじみ客であったお1人のご遺族が訪ねてくださったのです。妻たちが「カワセミのセンセイ」と呼んでいた人ですが、その人の命日でもあったのです。九州に嫁いでいるお嬢さんが父親の足跡をしのんで訪ねてもらったのですが、アイトワのカップとソーサーを買い求め、霊前にコーヒーを供えたいとのことでした。今も「カワセミのセンセイ」が隣の小倉池で撮られた写真を店頭に飾っています。

 楽しい談論風発もありました。私の講座が始まる前に、ゲストとして指名した2人の経営者に参加してもらい、同志社大学の町家のキャンパスで小宴となったのです。嬉しい来客もありました。最寄に住むアイトワ塾生の子どもが、2人そろって制服姿を見せに来てくれました。また、「四国に行こう」と誘い合っている友が泊まりがけで来てくれました。

 そのようなわけで庭仕事はあまり進みませんでした。寸暇を惜しんで取り組んでいる除草のほかに、短い1畝を耕して遅まきながらユリネの球根を植えつけたり、夏場からポットウォールを飾る鉢植え植物の準備をしたり、種まきに精を出したりしただけです。種まきは、週末の好天に急かされるようにして、モロヘイヤ、ズッキーニ、セルリー、そしてオクラをポットにまきました。ジュウロクササゲと四葉キュウリが見事に発芽しましたが、ヘチマなどはまだです。
 
2人そろって同じ保育園に入園しました。子どもはいつごろからおしゃれ心が芽生えるのでしょうか。それは文化でしょうか本能でしょうか。

初タケノコに恵まれました。まず、鳴門ワカメと煮てもらい、巻き寿司などに生かしてもらいました。

ブラッドオレンジやデイズに恵まれました。かつてUAE(アラブ首長国連合)に、砂漠化を防ぐためにナツメヤシを植えに行っていながら、しかもいやほどこのこの木(デイズ)実を食べていながら、この状態で見たのは初めてでした。

イチリンソウが盛りです。ムラサキケマン、ヒメオドリコソウ、ショウジョウバカマなどは盛りを過ぎました。ユキチソウの芽が出始めています。

もう1つのワラビ(右は木灰の灰汁であくを抜いています)。ワラビ土手のほうは緑のワラビでしたが、ワラビ道のほうは茶色いワラビです。ワラビ道は日陰になってきましたから、いずれ出なくなりそうです。今年は2度ワラビ料理にありつけました。

ノバラのアーチを作りました。これまではノバラを竹のアーチに沿わせて育てていましたが、安い既製のアーチがありましたので、付け替えました。野生のこのバラは、一重の小さな(直径2cmほどの)白い花を咲かせます。かつては近くで直径4〜5cmの一重の白い花をつける野生のバラも生えていました。