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学生の庭仕事 09/05/03

 多彩な一週間でした。週初めに山陰線で出かけた1泊旅行、6人の大学生を庭仕事で2回目の受け入れ、角倉ルネサンス企画の重要集会、常寂光寺の先代ご住職を訪ねて借り物の返却、友人の人生相談の相手、そして若いご夫婦連れの来訪者に対する庭の説明など。

 丹後に向かう汽車の中で妻が用意した弁当を開けた時に、思わずにんまりしました。半年ぶりに弁当を造ってもらう機会に恵まれたのですが、半時間もかけて食しました。食べ終えたのは下車する宮津の手前でした。丹後は、足掛け3年ぶりの地球デザインスクール訪問です。今回は理事候補の1人として訪ねましたが、難問山積です。本来なら降りているところですが、理事長就任予定者の魅力に惹かれて参加しています。同スクールが管理している「星と海が見える丘公園」の風呂につかり、2段ベッドの寝室で泊まりましたが、いずれも初体験です。

 大学生を庭仕事にまた受け入れましたが、2人は再訪でした。薪を割ってテラスに運び、積み上げるのが与えた主たる仕事でしたが、6人も参加としり、竹の焚き付け作りも加えました。「弁当持参で訪ねる」とのことでしたが、妻が散らし寿司を造って迎えることにし、昼食時まで付き合いました。その後は、怪我をしにくいコツを教え、自己責任を覚悟させて外出しました。

 翌朝点検してみると、力づくでは歯が立たない駒切りを幾つか残していましたが、評価に値する出来ばえでした。他方、竹の焚き付け作りは、風呂を焚く釜を見せなかったものですから不合格でした。また訪ねてもらえたら、普遍性にとんだ能力を高める指導をしたい、と思いました。

 私自身の庭仕事は、投じた時間の割にはよくできました。在宅の日は午後3時ごろから7時過ぎまで4時間ほどを庭に当てています。ヤーコンを2株掘り出し、その跡をホースラディッシュ畑にしました。人生相談の相手をした友が京唐菜の苗を手土産にくれましたから、そのうちの5本を、義妹がくれたカラーピーマンの3本の苗と一緒に植えつけました。残りの苗は義妹にあげました。苗床で育てたチマサンチェの苗を畑に下ろしたり、ポットで育てたりする作業を済ませましたし、サツマイモの苗を5本買い求めて植えつけました。さらに、コイモを植えつける畝も耕し、一雨降るのを待ってから植えつけることにしています。

 畑ではアスパラガスが、山菜ではウド、フキ、セリなどが、そして庭で野生化したミツバが美味しい季節です。ミツバは味噌汁や澄まし汁の具はもとより、おひたし、卵とじ、炒め物をはじめ、お粥や巻き寿司などにも生かします。葉ニンニクを生かして餃子もつくりました。妻は、時無し大根の苗を間引き、浅漬けにしました。かくのごとく山菜と端境期の野菜を堪能しています。

 庭仕事では、表通りに沿った樫の生垣の剪定や、風除室横の湿地の除草に精を出しました。湿地とはおおげさで、小川状の狭い範囲にすぎませんが、セリ畑にしています。その土手にはゼンマイがそだち、湿地には菖蒲、ミズバショウ、あるいは薬草のクロバナヒキモドシなどが生えています。また、旧玄関前の庭にミヤコワスレが咲いていますが、根元に土をまいてやりました。ミヤコワスレはいや地をする植物ですから、時々畑の土をまくことにしています。

 玉神木、ブルーベリー、そしてヤマボウシが花盛りです。とりわけ玉神木は庭いっぱいに良い香りを振りまいており、この木から表通りまで20mほど離れていますが、道行く人が「これ何の匂い」と、立ち止まることがあります。草花では、ケシ、丁子(チョウジ)草、シラユキゲシ、スズラン、黄花ホウチャクソウなどが咲き始めました。畑ではルッコラが花盛りです。

 常寂光寺では、かつて角倉家族会が建てた顕彰碑に案内してもらい、見学しました。細川元首相が境内で個展を催されていることを知りましたが、立ち寄らずじまいになりそうです。
 
掘り忘れたアスパラガスがこんなに大きくなっていました。まだ少し残っていたほろ苦さに舌鼓を打ちました。

4種のおにぎりが入った弁当。黄色はゆずの粉で、ピンクは紫蘇のふりかけで、緑は菜花の浅漬けで、そして茶色はチリメン山椒でつけていました。いずれも手つくりの品々です。惣菜の筍の煮物、ミツバを芯にした卵焼き、そしてアスパラガスの炒め物が美味しかった。

ウドの酢味噌和え(実は内緒の隠し味が入っています)。庭には、ワラビと同様にウドも2種が自生していますが、ともにとても美味しい。買い求めるウドと歯ざわりは変わりませんが、香りと濃い味は比較になりません。

6人の学生と味わったミツバや筍を生かした散らし寿司。私の腹の辺りに手をかざしていますが、それには意味があるのですが、ここでは割愛します。

学生は、古い薪の山を解体し、新しい薪を下にして、古い薪をその上や手前に積む作業も上手にこなしていました。問題は、薪割台の手前の安全装置をずいぶん傷つけていたことです。安全装置の丸太を添えていなければ、足を傷つける人が出ていたかもしれません。竹の焚き付け作りは、左端が私のこしらえた見本ですが、指導を要します。

丹後の星と海が見える丘公園の鯉のぼりの中に初めて見る1匹が泳いでいました。地球デザインスクールのメンバーが彩色したようです。このたび初めて2段ベッドで休みましたが、学生やアイトワ塾の仲間などと合宿をしたいなあ、と思いました。和室もありましたし、内風呂や冷蔵庫、ちょっとした調理台もありました。

日向の知友から柑橘類を送ってもらいました。なんとも味が濃くて美味しい。マルタファンクラブに入れば買い求められます。柑橘類は「このように美味しいものなのか」と気付かされます。それは第一に有機栽培だからです。その上に、農薬をほとんど使っていませんから安心です。