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スナップエンドウとケシの季節 09/05/10

 日曜日は、朝食に使う初なりのスナップエンドウを収穫することから始まりました。わが家の庭でスナップエンドウを育てたのはこれが初めてです。食後、好天でしたからすぐに庭に出て、まず薪割りに手をつけました。先週は6人の学生を庭仕事に迎えましたが、彼らが残して帰った駒切りです。節があるなど、力ずくでは割れなかったのでしょう。ストーブの口に入るサイズに割ってテラスに運び込み、学生たちが積み上げた薪のうえに積み足しながら、ふと彼らに思いを馳せました。次回、この学生たちを迎えることができたら「薪づくいりのコツと注意点を教えよう」と思ったわけです。これがこの1週間の庭仕事の始まりでした。

 期待以上に庭仕事がはかどりました。水曜日の早朝から雨が降り始め、金曜日の朝まで降り続きましたし、金曜日は2つの大学に出かける日ですから庭に出られなかったのに、結構庭仕事がはかどったわけです。気になっていたさまざまな作業に手を出すことができました。夏野菜の準備や生垣などの刈り込みだけでなく、一雨ごとに伸びる野草の除草に追われる時期だし、挿し芽のシーズンだし、温室の模様替えの頃合などさまざまな用事があります。

 今年の草刈りをこの月曜日から始めました。除草では追いつかないところは種を落とさせる前に刈り取り、焚き火をして燃やしたり、竹やぶに敷いたりして肥料にする作業です。日当たりがよく、草が種を早く実らせるところから手をつけました。そこはラズベリーを植えている一帯ですが、この春に苗を植えたポポーの周辺も刈りとり、日当たりをよくしてやれました。他の場所の草刈りや、笹の切り取りをすべて終えるには延べ3日は要することでしょう。この2~3年は頑張って種を落とさせず、野草を絶やすようにしないと、加齢とともに苦しい作業になりそうです。

 第一陣のインゲン豆に支柱を立てたついでに、サクランボを小鳥から守る防鳥ネットを被せる棚も作りました。竹で組んだ棚ですが、あとはネットをかぶせればよい状態にしたわけです。これまでに1粒のサクランボも食べたことがありませんので、今年はネットを張って、半分ぐらいは賞味したく思ったわけです。すでに赤らみかけている実がありました。

 レモンバームやロベリア(?)の挿し芽をしましたし、過日挿し芽をしておいたアップルセーなどが発根していましたから、養分を含んだ土がはいったポットに移植しました。また、昨年から大きなポットで育ててきたウコギの苗を庭の随所に下ろしました。

 アマリリスなどの植木鉢に生えた野草の除草もしました。昨冬霜にあてて傷めてしまった5鉢のベンジャミンゴムの整枝や、5鉢に増やしたトウテイランの枯れた葉を取り除く作業など、鉢植え植物の手入れもできました。その名を忘れたのですが、切り込みの多い葉をつけるドングリの苗木も、大き目のポットに植えかえてやりました。

 過日ポポーと一緒にポットから地に下ろしたクルミ1本、ヤマウルシ2本、そしてコシアブラ3本の苗木のその後も点検しましたが、コシアブラはすべて枯らし、他は芽吹いています。残念なことに、サンゴカクモミジも枯れました。とても高くついた苗からここまで育てながらと残念ですが、楓と山椒はわけもなく忽然と枯れやすい木ですから、あきらめることにしました。

 木曜日に、ご近所の一軒で狩猟許可を持つ農家から、ボタンの花のように皿に並べたイノシシの肉をもらいました。鞍下の部分ということでしたが、早速すき焼きで食しました。庭のミツバとセリを摘み、畑のネギとゴボウを収穫し、加えて頂き物の筍をたっぷり用いたすき焼きです。わが家の庭にイノシシが出没していた狩猟期に、子どもを2匹捕ったが母親には逃げられた、と聞いていましたから、その冷凍保存した肉でしょう。 なんとも美味しかった。
 
今週最初に収穫したスナップエンドウ。日曜日の朝食の炒め物に用いました。このほかに、大根などを味噌汁に用いています。とにかく野菜をたっぷりと食します。ケシの花もとってき手、テーブルに飾りました。

コツを生かして割った薪。まき置き場に積み上げるまでに半時間を要しました。パワーのある学生に薪割りのコツを授けたら、すぐに一人前になるでしょう。

サクランボに防鳥ネットを張るための棚ですが、好天の土曜日にネットを張ろうとしていて実をすべてつつかれていることに気付きました。徒労に終わったわけです。たぶん今後は、防鳥ネットを張ろうとはしないことでしょう。脚立の上に立って、なれない仕事をするのは危険ですし、こんな手間をかけて実を食べるより、小鳥が元気な姿を見るほうが価値あり、と思ったからです。

フキを収穫し、妻にキャラブキを煮てもらいました。煮あがるとかさが10分の1以下になります。妻は「あまり太いのは佃煮には向かない」といって、このうちの太い3本を残し、夕食の惣菜にしましたが、香りがよくて美味でした。一番太かったのと細かったのとはこれだけの差がありました。左端の2本が平均値です。もっと太いのがありましたが、惣菜用にと残しています。

町内の花当番が預かる鍵です。お地蔵さんに輪番で花を飾り続けてきましたが、妻に当番が回ってきました。どなたが作られたのだろうか、としばし見とれました。幾世代も使い続けてほしい、と思いました。裏面に、花当番と書き込まれています。町内では、すでに10軒近くの家屋が無人になっています。

週末に、妻あてに素晴らしい還暦のギフトが台湾から届きました。去年のちょうど今頃、妻の下で創作人形を学んだ人が手作りしたものです。西陣織の生地を買って帰り、「ピンクのキモノとあわせてもらおう」と思い、つくったとの手紙が付いていました。.

先週末から咲き始めたジャーマンアイリス。私が一番気に入っている色合いです。数種あったのですが、ブルーの単色とこの色合いだけが残っています。