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アイトワ循環図
妻は還暦を個展で迎えたわけです 09/05/24

 ジェニファーの両親を迎えることからこの1週間は始まったようなものです。この2人は、妻の人形展を覗いた後でアイトワを訪ねてくださったのですが、2つの狙いがあったようです。1つはジェニファーがわが家で過ごした日々をしのぶこと。もう1つは、アイトワの庭の見学でした。

 2人はともに再婚で、妻の友人がジェニファーの義理の母親になったわけです。その夫はオーストラリア人で、スイスとフランスに住まいを持っていますが、わが家のあとは成田から「オーストラリアに飛び、(急病の)母を見舞う」とか。その母親に孫のジェニファーが日本で過ごした家とか勉強した部屋などを見せ たいといって、写真をパチパチ撮っていました。この2人がフランスで買い求めて家は昔のオテル・館です。このパリ郊外にある館に循環型の庭を造りたいようで、アイトワの庭を熱心に見学し、次々と質問を浴びせてきました。

 妻の個展会場には月曜日の夕刻に訪れ、妻と一緒に帰宅しました。私はこのたびのディスプレイにおおいに関わっています。庭で拾い集めた面白い木切れや、切り取った植え込みに手を施したオブジェをディスプレイの主材にしてくれたからです。なかなかの好評でした。

 妻はこのたび、還暦の誕生日を迎えました。この誕生日と個展が重なったおかげで、私はおおいにそのお相伴にあずかりました。差し入れのお惣菜のほかに、松花堂弁当を余分に取ってもらったり、デザートのカステラを私のために多くを残してもらったりしたわけです。

 個展を火曜日におえてから妻も庭仕事に加わるようになりました。草抜きに関しては、私よりはるかに上手で手早いのです。草抜きをしながら、庭の一部を模様替えしたくなったようです。大人の背丈を越えるサツキの植え込みなどを切り取って展望をよくする提案です。そのついでに、かんきつ類を北風から守ってきた植え込みの杉も切り取ることにしました。

 庭の南面にある10本ばかりの楓の枝を透かしました。秋になれば大勢の観光客に歩みよっていただき、それらの枝をバックにして記念写真を撮ってもらえる楓です。東面の公道は紅葉のトンネルになって久しいのですが、南面も紅葉のトンネルが出来あがりつつあります。

 畑仕事も結構進みました。コイモを2箇所に植え込みましたが、一箇所は新たに耕した畝です。その新しい畝にはコイモだけでなく、中南米の原産種に近いトーモロコシの苗も植えました。そして、その畝の肩にチマサンチェの苗も植えつけました。今年は畝が不足がちです。畑のあちらこちらで芽吹いたケシを抜き去らず、育ててしまったからです。ニラの畝などはケシに占領されてしまい、きっとニラは枯れているかもしれません。

 温室では、苗床で発芽させたモロヘイヤとセロリの小さな苗を、1本ずつポットに植えかえ、畑に下ろす準備をしました。10日もすれば下ろせるまでに育つでしょうが、それまでに畝の用意をしなければなりません。今年は、ナスビ、キュウリ、そしてジュウロクササゲの第一陣の苗の植え付けは失敗でした。ジュウロクササゲは種をまきなおし、苗が育ちましたのでその苗を、ナスビとキュウリは苗を各2本購入し、いずれも植えつけました。どうやらナスビとキュウリの失敗はわが家だけではなさそうです。岡山の友からあった電話によれば、その友だけでなく、岡山の農家の中にも失敗したところがあり、種をまきなおしていると聞きました。

 トマトとズッキーニに雨除けのフレームをかけました。畑は次第に夏姿に変わりつつあります。やがてキュウリやジュウロクササゲの支柱が立ちます。また、温室ではモロヘイヤだけでなく、オクラや花オクラの苗も育ちつつありますから、いずれ畑で大きく育つようになりますが、そうなれば背丈以上に茂る作物が畑を占めるようになり、完全に夏姿になることでしょう。

 

個展会場の一角。上は、夜分に押しかけて友人から借りたスカーフをバックにしたディスプレイです。妻が「あの1枚」とめぼしをつけていたわけが分かったような気分にされました。

うなぎ茶漬けに恵まれました。庭のウコギの新芽を摘みとり、添えてもらったのですが、なんとも美味。もう一回楽しむために、ウコギを大胆に剪定しました。新芽を吹かせるためです。


ユキノシタ


マーガレット

奥庭でマーガレットがきれいに咲くまでになりました。ワラビ、コゴミ、イラクサ、ウドなどの山菜と、エビネラン、イワタバコ、ユキノシタなど花を楽しむ植物の自生地だけでなく、3年がかりの仕事になりましたがマーガレット、クジャクソウ、クサノオウなども咲く一角に仕上げることができました。


ケシ


テイカカズラ

ケシが勝手に広がり、畑を埋めています。このケシのせいで、畝の用意が遅れています。放っておけば来年はもっとふえて、畑を占領されそうですから何らかの手を打つつもりです。テイカカズラも満開で、ほのかに良い香りを振りまいています。楓の幹に登らせているテイカカズラです。生きている間に見ることは出来ないだろうと思いながら苗を植えたのですが、見事に育ち、こんなに花を咲かせるまでになったわけです。

これまでに初めて見た虫を、今年見つけけました。アタマから胴体の端までの寸法は1,5cmほどの小さな虫です。毎年何匹か初めて目にする虫に出会います。

カメリアが満開です。他にヤマボウシ、玉神木、ジャスミン、フウラン、アマリリス、シランなどが咲いています。野草ではミツバ、ユキノシタ、ヨメナ、アザミ、ドクダミ、リュウキュウツキミソウなどが咲いています。

山椒の実を収穫しました。妻の展示会中に摘みごろになりましたから、手の届く範囲でしたが私一人で摘みました。今年は山椒の粉も造ってみようと考えています。