緊急対策を迫られる事態
 

 日曜日の昼下がり、妻は曇天をいいことにして、アサガオの苗を鉢植えにするといって温室に行きました。その直後から激しい雷雨になったのです。私は屋内に留まっていました。金曜来の腰痛が残っていたからです。夕刻と豪雨のせいでいよいよ薄暗くなり、妻は温室から引き上げてきました。いつもなら夕食の準備を始めるところですが、そそくさと雨合羽と懐中電灯を取り出し、庭の点検が必要だと教えてくれました。

 庭を見回りながら、よくぞ奮い立たせてくれたものだと感謝しました。自ら雨合羽や懐中電灯を取り出す元気はなかったのです。庭をめぐりながら、あちらこちらで豪雨対策が必要であったことに気付かされました。畑では予期していた以上に雨水が溜まっていました。かつて一度、畑地の高低を修正していますが、不十分であったわけです。とりあえず緊急対策として畝間の溝を鍬で深く掘り下げて、排水をよくしました。

 通気性のない雨合羽で身をくるんでいましたから、汗びっしょりです。妻が懐中電灯をかざしながら出てきました。「見回りに出しただけなのに」と心配になったようです。

 屋内に引きあげ、残り湯をかぶり、衣服を着替えて上で妻に点検結果を話しました。畑の南の方の土をもっと(15cm程度は)削り取って北の方に移動させ、高低差を大きくして雨水が北から南に向かって流れやすくする必要がある、と説明しました。このまま(高い畝のまま)放っておくと、雨のたびに畝の土が流されて畝間の溝に土が溜まり、肝心のときに排水できなくなってしまいます。それでは加齢とともに、腰痛でなくとも、緊急対策(として畝間の溝を深くする作業)などできなくなることでしょう。

 そこで、今年の冬野菜の準備を終えるまでに、なんとかして高低差を大きくする作業を終えたい、と伝えました。その機を活かさないと、次は夏野菜の準備のときまで1年近く遅れてしまいます。力仕事は次第につらくなるに違いありません。