庭めぐり地図もリフレッシュ
 

 リフレッシュする地図の出だしは次のように変えました。

 この庭めぐりで、アイトワをご理解いただくうえで大切なスポットのうちの34ケ所と主だった19本の樹木をご覧いただけます。その1~34とイ〜クの説明文にあるページ数は、『京都嵐山エコトピアだより』のページ数です。ご参照いただければ幸いです。

 この庭を見て「森さんはお金があるからできたのだ」という人がいますが、それは話がまるで逆です。あることに目覚め、執心したおかげで豊かになれました。庭には約200種1000本の樹木が茂っていますが、いずれも種や苗木から育てたものです。少なくともそれだけで心を豊にしてくれます。

 何に目覚めたのか。それは『京都嵐山エコトピアだより』のP70「ゴミの循環」で明かしています。「日光や雨が降り注ぐ土は銀行」と気付いたことです。「昆虫やミミズ、バクテリヤが行員で、排水や生ゴミを定期預金のように積むことで、樹木や野菜を肥え太らせ、食物や燃料を利子として生み出す」との考え方に結びつけました。

 
正門 P76。安価で丈夫でグッドデザインを目指しました。 
『京都嵐山エコトピアだより』の写真P76では、中央に木造の建物が見えますが、この下に地階があります。その鉄筋コンクリー造りの地階に喫茶店とワークショップがあり、この木造建物の屋根には太陽光発電機P132と煙突P129があります。
 
太陽光発電機 P132。民間家屋に有償で設置した関西初の太陽光発電機です。その狙いや想いはP130「太陽の恵みで贅沢電力生活」をご参照ください。
 
薪ストーブの煙突 P129。太陽光発電機とともにアイトワのシンボルです。化石資源への依存率を下げ、ローテクからハイテクまで駆使して太陽の恵みを生かし、豊かさを手に入れようとしました。P126「薪ストーブ」でこの余得も明かし
 
樹木にはそれぞれの役割を持たせています。その主な役割は、
 
  クボ柿・果樹。カラスの糞から芽生えたと思われる木で、野生の甘柿P52。この木は雄花もつけます。アイトワ流の柿の葉寿司 P133はこの葉も用います。
 
  イロハモミジ。1958年夏、祇王寺の智照尼さんにいただいた苗から育てました。樹齢は53年で、この庭では最も老木です。
  庭めぐりの仕事がはいったときは、全体像の説明をこの2本の木の下でおこないます。夏場は木陰で涼しいし、冬場は葉が落ちて日を通し暖かい。
 
  ヤマボウシ、花を天に向けて咲かせます。インパクト21社の上場記念樹。同社は増収増益をかさね、後年米国のポロ・ラルフローレン社に買い取られました。
 
  メグスリノキ・薬木。今は亡き庭友だちが植えました。とりわけ紅葉が美しく、高木になります。いずれ夏場のカフェテラスを木陰にすることでしょう。
 
  サンシユ・薬木。春一番、葉が出る前の満開の黄色い花は見事です。小指の先ほどのルビー色の実は小鳥の好物。この実で果物酒を作ると疲労回復剤になります。