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久しぶりのサワガニとイナゴ 09/08/30

 朝飯前と夕食前の庭仕事パターンを続けました。本来なら、一刻も早く冬野菜の畝作りに手をつけたいところですが、腰痛が治まっていませんからそれなりの仕事にとどめました。

 まず除草や草刈りです。普段は畝作りで疲れたときなどの気分転換の作業ですが、今はイネ科植物が穂を出す前のベストタイミングですから集中的に手をつけました。母屋の周辺、ケンの小屋の側、そして中庭の週回路の除草は火曜日に妻と2人で片付けました。金太の小屋の側の周回路と母屋と私たちの居宅の間にあるムベ棚の周辺は水曜日に私一人ですませました。

 草抜きをしているときに、意外な場所でサワガニを見かけました。この春、学生やSunQ展の岡部さんに手伝ってもらい、30年来のツツジなどを根ごと掘り出して中庭の模様替えをしましたが、そこで見かけたのです。今はまるで中国ホーセンカの林になっていますが、その一帯の除草をしている途中で、妻が置き忘れた石箕(イシミ)の下に忍んでいました。

 ちょっとした大工仕事にも手を出しました。先週購入した三脚脚立を活かし、「ソフトクリーム小屋」と呼んできた小屋に、吊り鉢を下げる造作です。今は古紙やガラス瓶など資源ごみの一時置き場にしたり、犬の餌を保管したり、ガーデンパーティ用の折りたたみ椅子やかがり火の道具などを収納したりしています。ですから、ユーティリティ小屋と呼んだ方が適切でしょう。

 庭関係以外では、月曜日にとても研究熱心な20名近い小学校の教諭を迎え、勉強会を開きました。火曜日に京都日経懇話会があり、教育問題をテーマにした講演に耳を傾けました。水曜日にアイトワ塾があり、化石資源に依存する文明に警鐘を鳴らす人の意見を取り上げ、議論白熱です。この3つを通して、子どもまで消費者に仕立て上げている社会の行く末をあんじました。昔の子どもにとって遊びはそれ自体が創造の時間でしたが、今は消費の時間になっています。

 やっと火曜日に、ご近所に住んでおられるメダカ博士と立ち話をする機会にめぐまれました。これまで私は、2種の天然のメダカと黄色いメダカしか知らなかったのですが、ダルマなどの固有名詞がついた形や色がとりどりのメダカを飼っておられます。メダカの増やし方や天敵も学びましたが、イタチやハクビシンが天敵とは容易には理解できませんでした。

 同日、高名な学者が大失敗を犯した農業施設の実態を知りました。部分はそれぞれ科学的に正解なのでしょうが、それを組み合わせた結果が自然の摂理に反しており、大失敗を犯したわけです。その翌日、とても不愉快なディヂベートがあり、シャアシャアと嘘をつく人に驚かされました。でも次の朝、ハナオクラ尽くしの朝食を楽しむ機会があり、気分は一転です。

 この他に、講師を引き受けていた大学の、30名余の学生の小論文に目を通し、評価も済ませました。週末から久しぶりで遠方に講演に出かけますが、その準備にもずいぶん時間を割きました。また、庭めぐりの地図を改める作業を進めていますが、これを機会に庭の説明パンフレットも作ろうとしています。招待客や見学会でアイトワに来られた人に配布する資料です。

 この秋のアイトワでの催しの計画が3件になりました。アイトワ塾のパーティを除く他の2件は緻密な打ち合わせが必要です。1件は『いきいき』が募集されるアイトワ見学会ですが、誌上でその案内をするページの校正を済ませました。残る一件は、ある企業が顧客を招いて開催されるパーティですが、幹事さんをお迎えしてその中身を煮詰めました。

 木曜日に、過日切り返しをしたナスビに花が咲き、最後のトマトとキュウリを収穫しました。金曜日は友人の紹介で豊富な話題にとんだインタビュアーを迎え、土曜日は早朝から遠方に出張です。最盛期に入った第2次のインゲンマメと、ペルーのトウモロコシを楽しんでいます。
 
先週末の会議には、友に車で会場まで送ってもらいましたが、一度見たいと思っていた旧家の前を通ってくれました。時代を先読みしていたわけではないようですが、この呉服商は旧家を守りとおしたわけです。周辺の呉服商は次々と建物を近代的なビルに建て替えたわけですが、えてしてそうしたところの方が商い的には窮地に追い込まれたようです。この旧家は、今では有償で見学や撮影などに応じるまでになっているそうです。

まるで中国ホウセンカの林。草丈が1m以上になっています。この根元でサワガニを見つけたわけです。ここはコジュケイがうろうろしている場所ですから、サワガニは見つかればオダブツでしょう。この近くに、この秋から翌春にかけて、イチジクとスモモの苗木を植える予定です。

ユーティリティ小屋の庇の先に重い鉢植え植物を吊るせるようにしました。補強する必要がありしましたから、資材や道具などの準備から塗装をし終えて後片付けをするまでに半日を要しました。雨が降れば鉢の半分ぐらいを潤し、余分に注ぎ込んだ水がしたたり落ちても、土の上に落ちる位置に吊るせるようにしました。

火曜日の朝、このカフェテラスにおいてある水鉢が荒れており、金魚やメダカがとても神経質になっていたことに妻は気づきました。その日の夕刻、私はメダカ博士と立ち話をする機会に恵まれ、イタチやハクビシンが水槽にもぐりこんでメダカや金魚を捕えて食べることを知りました。その夜から金太に番をさせることにしたのですが、一晩で中止です。金太が小便をして一帯を臭くしたからです。

トロロアオイの花・ハナオクラづくしの朝食。『エコトピアだより』でネバネバ四君子を知り、「食べたくなった」という友人を迎えて振舞いました。和紙の芸術家ですが、和紙を漉くときにこの根からとったエキスが必要とのことで、「いつもお世話になっていながら、実物を見るのは初めて」であったとか。ハナオクラを活かした品を妻は8品ほど用意しましたが、とても楽しい朝になりました。

木曜日の昼下がりに、久しぶりにイナゴを見かけました。カフェテラスにある鉢植えの中国ホウセンカの中に忍んでいるところを妻が見つけました。この中国ホウセンカは八重咲きの品種ですが、この日から咲き始めました。そういえば、「ヒグラシはいつの間にか鳴きやんでいたね」とか「ツクツクボーシも昨日が聴き収めかしら」といった会話を交わしましたが、好天の金曜日に両方とも元気に鳴いていました。

ペルー原産のトウモロコシが色づき始めました。チンした上で少し焼き、ビールとともに味わっています。この程度色づき始めたときが一番味わい深い。奥の方は若すぎますから本来の色になっていません。しかし主に甘さと軟らかさを求める舌の持主には好まれそうです。