バックトゥースクールの喜び
 

 この言葉自体は学生時代から知っていましたが、実感したのは短大の教員になってからです。学生時代の私は、学校が中途半端な距離にあったせいか、夏や冬の休みの期間にキャンパスに通いつめるような体験をしていません。用事があれば、その時間だけ顔を出す程度で済ませています。ですから、この喜びに気付けなかったのです。

 短大に勤め、夏や冬の休みの期間にキャンパスに出かけるようになりました。しかも日帰りするにはチョッと遠すぎましたから、学校の近くに小さいマンションを用意していました。ですから、出かけると1〜2泊して、早夕の学生がいないガラーンとした寂しげなキャンパスで過ごす時間を体験しています。

 休みが明け、学生が戻ってきて、パッと花が咲いたような賑わいを目の当たりにするようになりました。これがバックトゥースクールという言葉の意味なんだ、と実感した次第です。