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秋の味覚とデコーディング 09/10/25

 目の回るような1週間でした。毎日のように1つか2つ印象深いことがありました。1度も外泊していないのに、妻の手造り夕食を4日続けて口にしませんでした。これはかつてなかったことだと思います。幸いなことは、降って湧いたような嬉しいことはありましたが、辛い思いを1度もしなかったことです。新しい情報も知りえてよかったと思うものに恵まれました。

 ネズミから始まったような1週間でした。子どもを移動させている最中の小さな母ネズミを妻が見かけ、呼ばれて駆けつけた私も視ることが出来たのです。その後、来客、献本、贈り物や届け物、あるいは初めて知りえた情報などに恵まれました。中途半端になっていた庭仕事も片付けられましたし、作り直していた庭めぐりの案内図も出来上がってきました。

 来客は、フィリピンの小さな島のオーナーカップルから始まり、12人の留学生、友人の2度目の門出を一緒に祝った7人など、多彩で初対面の人たちだけではありません。小学校入学直後に出来た生涯最初の友だちで、「1年の計」の必要性に気付くきっかけを作ってくれた人、胸のつかえを雲散霧消させてくれた知人、そしてアイトワ塾の仲間でした。外出が多かったのに、生涯最初の友だちが前触れもなく訪ねてくれたときに時間がポカッと空いていたのがとりわけ嬉しかった。、

 12人の留学生は、森林学を専攻するフィリピン、エチオピア、インドネシアなど7ケ国の人たちで、親しい京都府立大学の先生と初対面の名古屋大学の先生の引率でした。2度目の門出をする友人は、新居を京都に構えることを知りました。初めて知りえた情報は、4つありました。ある勉強会で知った「デコーディング」という研究分野と、「豚インフルエンザ」から始まり「新型インフルエンザ」へと3転した呼称の背景、友人の電話で知った私とよく似た心境で庭造りに取り組んできた人の存在、そして知人が前触れもなく立ち上げた新しい社会活動でした。デコーディングの研究とは、情報を脳に刷り込むコーディングの逆で、脳で意識していることや願っていることを刷り出させる技術の開発を目指しています。この技術を先に手にしたら、ジャンケンには必ず勝てますし、生涯を棒に振らせる犯人のでっち上げなど出来なくなる勘定です。しかし、良心のない人や執着心とか功名心にはやる人には限りなき悪用が可能になりそうです。

 中途半端になっていた庭仕事とは、腰痛のせいで中断したキンモクセイと藤蔓の剪定です。その過程で、キンモクセイの周辺にある赤い花をつけるアセビと樫の剪定もしました。4つの長鉢にセイヨウサクラソウの苗を植えつけたり、アカンサスを大きな鉢に植え直したりすることも出来ましたし、オクラの跡を耕して2度目のアイトワ菜の種もまきました。風呂焚きを3度受け持ちましたが、その間に妻は初めてのヨトウチュウ捕りに2度挑んでいます。

 頂き物は初めて口にするフィリピンのドライフルーツに始まり、妻の甥が送ってくれたムラサキヅキン、若い間は傘の裏側に皮膜が張っていることを初めて知った立派なナメコ、そして最後は5個のナシでした。その5個のナシは、何れもが初めて知りえた品種でした。献本は、多彩なパッチワークを紹介するカタログと周囲250kmもある湖を手をつないで取り囲んだ人たちの心を綴った単行本でした。前者はフィリピンの孤島に住む民の作品集であり、後者の湖は琵琶湖です。

 アイトワ塾では教育がテーマでした。就学中の子どもを抱える父親はとりわけ熱心でした。知識の刷り込みではなく個々の才能などを引き出すことに、既存のレールに適応する力よりもいかなる時代であれ進むべき道を切り拓く力などに力点を変えてほしいようです。学生をお客さん扱いする大学や、それに満足する学生を嘆く声も出ていました。

 また、11月のダブルヘッダー講演の一方のチラシなども届きました。
 
この朝食の時間から1週間が始まったようなものです。フィリピンの小さな島のオーナーです。いつか訪ねたくなりました。

中途半端になっていた庭仕事は、腰痛のせいで中断していたキンモクセイと藤蔓の剪定でした。キンモクセイを選定する過程で、つまり三脚脚立を運び込んだりその足場を固めたりする上で、周辺にある木々の剪定が必要です。今後は、後者の赤い花をつけるアセビや樫の剪定が問題に、難問になりそうです。

12人の留学生と引率の先生。森と人間の、土地と人間の新たなあり方にめざめてほしい、と願いました。文明から文化の関係への転換です。下品な表現になりますが、いわばレイプの関係から糟糠の夫婦の関係へと切り換えてほしい、との願いです。


@

A
1回目のヨトウチュウ捕りの成果@。おかげでブロッコリーは元気な葉を伸ばし始めましたA。2回とも妻はブロッコリーにしか気を払っておらず、キャベツを忘れていました。いつも不思議に思うことは、集中攻撃される固体が出るBかと思えば、その周辺のは元気はつらつCです。それが自然なのでしょう。

B

C


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A
ムラサキズキン@と立派なナメコA。ナメコはまだ皮膜を張ったままでしたB。わが家では冬子のシイタケが出始めましたCが、ナメコづくりにも挑戦したくなりました

B

C


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@テラスのレモングラス

A
芳香かぐわしい2種。最後に収穫した入浴剤レモングラス@とダチュラA。ダチュラは70ほどの花をつけましたが、周辺にさわやかな芳香をたなびかせています。

美味にもありつけました。庭で採れたナメコうどん、シホウチクうどん、そして西洋梨。ナシは左から、新興、豊月、この2種は冷蔵すれば正月までもつ。中国梨ツーリーやパーリーの血を引いた新品種・王秋、以上3種は晩生。そして食べごろの洋ナシでした。