後の祭り
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わが家ではできていないことがたくさんあります。していないことがたくさんある、といった方が良いこともあります。 たとえばお茶。自給しようと思えばできるでしょうが、していません。九州の水俣から定期的に有機栽培のお茶を取り寄せていますし、頂き物もありがたく賞味しています。特に、台湾の高山茶は陳さんにおねだりするほどです。とはいえ、いつもその気になれば自給できる用意と覚悟はしています。茶葉を採れる木(お茶の木、甘茶の木、トチュウなど)や野菜や野草(ヤーコン、ドクダミなど)を育てていますし、それらの茶葉を用いて茶を作る技術を更新しています。 屎尿もトイレ自体を3種に分け、多くは下水に流し去っています。喫茶店と人形教室のトイレは下水道に直結です。その他の来客用のトイレも下水道に直結です。これは法律で定められています。さらに、たとえ家族であれ、旅行をしたときとか、ファーストフードを食べたときなどは1日とか2日にわたって下水に直結したトイレを用います。 生ゴミも、喫茶店で出るものは庭では処理しません。かつて1度、妻が庭の堆肥の山に放り込んだことを知ったときに、烈火のごとく叱っています。それでは豊栄養の庭になりかねない。喫茶店で出た生ゴミで、庭で処理しているのはコーヒーカスだけです。これは愛犬の脱臭にも用いますし、土壌改良剤にもなると思って用いています。 喫茶店で出る生ゴミだけでなく、その他のゴミは、たとえば資源ごみなどはすべて市の収集車に持っていってもらっています。紙くずは少し風呂の焚口で燃やすことがありますが、窓のついた封筒は窓のプラスチックは取りますし、カラー印刷や光沢紙は燃やしません。 要は、化学的な処理を要しそうなものはすべて市の収集車に任せています。心掛けていることは、いざというときは途方にくれずに済ませられるようにしようと、勤めていることです。たとえば水。生活用水はすべて水道水に頼っていますが、いざというときは飲料水ぐらいは自給しようと思っています。そのために土壌から常時しみだす水を溜める装置を設けており、金魚を住まわせています。そして、濾過に要するシュロの繊維、炭、砂や砂利を保管しています。 もちろん化石資源にも頼っています。喫茶店や人形教室はもとより、私生活でも頼っています。庭仕事ではエンジンソーを用いますし、煮炊きなどはプロパンガスです。これもいざというときを想定して、蒸竈、ヒチリン、炭火鉢、ノコギリなどを用意しています。エンジンソーとノコギリを併用していますし、バーべキューやお粥の催しなどでヒチリンや蒸竈などを用いて楽しんでいます。など。 |