シンボルの楓
 

 アイトワの門を入ったところにあります。いまから53年前に、大学に進学した年の夏休みに、祇王寺の今は亡き高名な住職・智照尼からもらった苗木から育てたイロハモミジです。まず、当時の住処であった家の小さな庭で数年間育てました。その後、1963年に放置されていた畑に小さな新居を建て、この位置に移植しています。今日のアイトワの楓の多くはこの子か孫です。

 この楓は、他の木と違って、日光を求めて競わなくてもよい位置に植えていますから、背を高くせずに、枝を広く張るようにして育っています。しかし、自らの枝どうしで競いあいを始めますから、その時は徒長枝を制止する整枝をします。

 それは、三角脚立に登り、ときには脚立の上で高枝切りを駆使し、飛び出そうとする枝を切り取る作業のことですが、脚立をあちらこちらに移動して行う関係で随分時間をとられてしまいます。かつてこの木の根元にテイカカズラを植えましたが、近年樹冠を覆うまでになりましたから過日テイカカズラの上部を切り取っています。
 
アイトワの門を入ったところにあります 徒長枝を制止する整枝をしました