サポーター
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庭仕事に参加する希望を受け入れた学生はもとより、アイトワの維持に何らかの貢献をしてくださる人たちをサポーターと呼ばせてもらっています。 わたしたち夫婦は、幼児期によく似た体験をしており、その体験を通して消費社会のありように疑問や不安を抱くようになりました。そして、消費社会に甘えずに済ますための勇気や希望を育みあってきました。つまりアイトワは、その勇気や希望が形づくらせた生活空間・循環型の生活空間であり、わたしたち夫婦のプライバシーそのものです。 そのプライバシーを1986年の春からあえて公開したのは、循環型生活が心豊かにしてくれることを自覚し、広く紹介し、共感の環を広げたいと夢見たからです。おかげさまで、数多くの楽しい触れ合いに恵まれましが、同時に辛い体験もありました。 また、わたしたち夫婦は、この生活は健康の秘訣のように見ていますが、それは結果で(はつらつと長生きして)示さなければいけません。ところが、常時公開は張りあいだけでなく、加齢とともに負担もしいるようになり、不健康の原因にもなりかねないことを学びました。 それは興味本位で訪れたり、パブリックの公園かのように誤解したりして、プライバシーに配慮してくださらない人が混じるようになったからです。 そこでやむなく、ニホンミツバチの養蜂を期に、庭を自由に巡回していただけなくしたわけです。気ままなニホンミツバチが棲みついてくれるか、あるいは来春まで待たなければならないのかはほどなく判明します。その頃合を見計らって、何らかの形で、庭の見学を希望された人たちにはご案内したいと考え、希望者を募り始めたわけです。 要は、循環型生活を尊重するプライバシーの庭ですから、掃除の途中や散らかりっぱなしの時、あるいはごみ処理の最中などの場合が多い庭です。むしろそうした時に巡った方が勉強になると思ったり、手入れなどを手伝ったりしてくださる人を歓迎しています。 つまり、サポーターは、この庭を維持する上で何らかの貢献をしてくださる人たちであり、この生活空間の本質の理解に関心を抱き、定期的に訪ねてくださったり、お互いのプライバシーに踏み込みあいたくなったりしあえる人たちのことをさしています。 |