サルの多様な逃げ方
 

  18日の早朝、5時過ぎのことです。3頭のサルに柿が襲われました。この時期の山はよほど餌不足になるのでしょう。昨年も今頃、まだ小さな青柿を毎日のようにとりにきていました。今年は、母屋の屋根伝いに来にくいように、屋根に飛び移るときの足場にする檜の枝に細工をほどこしてありました。次いで、屋根から柿の木に飛び移られにくくするために、柿の木を大胆に剪定してありました。細工とは、枝にノコギリで切れ目を入れ、枝先にサルの体重がかかれば折れるようにしておいたことです。

 昨年同様に3頭で来ていました。昨年は3頭で来て、安々と屋根から柿の木に飛び移り、人の気配を感じると屋根伝いに逃げていました。ところが、このたびは3者3様の逃げ方をしたのです。1頭は4mほどの高さから地上に飛び降りました。次の1頭は屋根まで大飛躍し、消え去りました。もう1頭は、柿の木の隣にある背の高い楓の木に飛び移り、さらに背が高い杉の木に移るなどして逃げ去りました。あとで調べてみると、細工をした檜の枝は折れて垂れ下がり、すでに枯れ始めていました。

 3頭はよほど怖かったのか、土曜日の朝の時点ですが,まだ現れていません。

 話を18日の早朝に戻しますが、サルが食べ残した青柿を拾いあげて点検したのですが、昨年と違って実に丁寧に食べており、腹立ちを幾分かは収めています。それは、柿の実の付き方が昨年と違って極端に少ないせいかもしれません。