元旦のお勤め
 

 亡き両親に真似て、まず両親から引き継いだ小さな神棚に妻と挨拶します。私たち2人は神棚を、流しを見下ろす場所に収まるように縮めて使っています。次いで仏壇で挨拶です。仏壇の前で、妻と過ぎ去った1年に感謝したり、新しい1年の平安を願いあったりするわけです。

 その上で、例年なら、仏壇がある座敷で福茶から初め、屠蘇酒、白味噌雑煮、おせち料理、そして酢の物などへと進む元旦の食事に入りますが、今年は初めて例外を作りました。おかげで、3ケ日が過ぎないと造ってくれなかった澄まし雑煮まで味わえたわけです。

 この2度の雑煮に始まり七草粥に入れる餅まで、都城の友人がおくってくれた餅を用いました。その間の食にそれぞれ1度でしたが、安倍川餅と焼き海苔でくるんで醤油味で食べる焼いた餅を用意してもらっています。いずれも友人の柔らかくてコシがあり、とても良く伸びる餅でした。

 若い頃は、雑煮で餅を4つも5つも食べましたし、たしか去年までは、妻は「幾つにしますか」と餅の数を聞いてくれていましたが、今年は1つになっています。

 もっとも、新年早々の腹の虫を抑えた澄まし雑煮と、雑煮だけで済ませた4日の大碗の澄まし雑煮には焼いた餅が2つ入っていました。