私の意見
 

 40年ほど前から公表し始めた第4時代到来論と同じ趣旨の意見が、27日の朝日新聞関西版(オピニオンのペイジ)に出ていました。少し異なるところは、私の意見は事業家や人生の有り様を模索している個人を意識した意見であることです。いかに早く方向を見定めるか。いかに確かな大骨を固めるかに力点を置いており、小骨は走りながら、創造的につければ良いこと、と見ていることです。 

当時は「消費」、「効率」、あるいは「便利」とか、ゴミの量(「廃棄」)を豊かさのバロメーターかのように囃していた時代でした。そうした時代は早晩破綻すると睨んだ私は、工業社会から移行すべき次の時代を創出することを提唱し始めました。ポスト消費社会の到来を必然の未来と見ていました。有限の地下資源を頼りにした豊かさは、どう考えても無理や矛盾に満ち溢れています。

要は、欲望を解放する消費から、人間を解放する創造的な生き方への転換を訴えたものであり、それが資源小国のわが国が国威を高めながら栄える道筋だと見たわけです。