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腰痛と投薬拒否 11/02/13
 
 好天続きなのに庭仕事に精を出せずに終わりそうです。原因が分からない腰の不調に苛まれています。10日ほど前から、ギックリ腰の前兆のような違和感を覚えはじめ、先週半ばから起きたり、座ったり、とりわけ体を捻ったりすると、右腰の後ろ辺りに痛みを覚えるまでになっていました。しかし、歩いても痛いほどのピークは火曜日の午後でした。

 それにしても、先週の金曜日の企業研修や土曜日の大垣での自主上映映画のおりにもらった土産はありがたかった。初めて口にしたパンは週初めの朝食でペロッと、味噌煮込みうどんはさっそく夕食で、そして草餅やチョコレートは来客との茶菓子として、さらにお香は長時間の原稿の添削時に、といったふうに楽しませてもらいました。それは、高校時代までクラスメートであった医者から「食欲が旺盛な間は病気でない」と聞かされたことがあったからです。それを思い出しながらモリモリと食べたわけです。

 それはともかく、大垣でのスピーチを契機に、昨年の3度にわたる旅行は水問題を掘り下げる旅のようなものであった、と気付かされました。そして、その始まりは数年前のエジプト旅行での下町踏査で見た水瓶だ、と思い出しました。オールドカイロなどで道行く人に自由に飲ませる給水の心意気(設備)が残っていたのです。古代ローマー帝国時代の水道橋の痕跡も見ましたが、この心意気はその時代から続いてきたのではないでしょうか。

 春に訪れた東トルコの周遊は、たちどころに水問題に目を向けています。なにせチグリス、ユーフラティス2大河の賜物である古代メソポタミヤ文明発生地の散策です。秋のイタリヤ・トスカーナの旅では、中世の城郭都市国家を巡り、そのいずれもが井戸を中心に開かれたことを知りました。そして、暮れに訪れた珊瑚礁が隆起した沖永良部島も水源ごとに村落が発生したそうですが、今や日本の縮図を見るような状態になっていました。

 火曜日は、3つの特記事項がありました。まず通院で、医者と見解の相違が生じたこと。次いで夕刻に整骨医を訪れたこと。そして夜から久しぶりの雨が降り始めたことです。

 医者との見解の相違は、投薬問題でした。担当医は3人目です。この医者は、よかれと思ってしたことでしょうが、 問診や触診(聴診器を当てる)をせずに、血液検査の結果で投薬配分を始めました。これは医者の根本を間違っている、と見ました。結果、医者から「心不全の増悪、それに伴う突然死、そして心臓内血栓形成による脳梗塞の発祥などが生じ」ても知らないぞ、と言われましたが配薬を断りました。しかし、1ヶ月後に(血液検査と心エコー)検査をしてもらいます。

 その夕方に訪れた整骨医のおかげでしょうか、腰痛は収まる方向です。これから10日ほど安静を命じられました。夜は久しぶりで雨が降り始めました。ある映画をTVで見たくて風呂を焚きはじめて雨に気づきました。おかげで翌朝、久しぶりで7色に輝く水滴を楽しみました。この雨のせいで、加齢対策の部分舗装の仕上げは延期になりそうです。

 テレビで見られる4日連夜の映画の初日は『アラビヤのロレンス』で、最後までなんとか見ました。しかし、翌夜の『地上最大の作戦』は1時間ほどで切り上げました。先月訪れた靖国神社を思い出したからです。その後の2本も途中で切り上げました。

 それはともかく、春の気配がするようになりました。週初めからほころび始めたロウバイに続いて、水曜日から梅が数輪ですが咲き始めました。2種の椿がほころんでいますし、赤花のアセビも雨水を十分に吸ったようで、もうすぐ咲きそうです。けっきょく庭仕事にはあまり携われずじまいに終わりそうです。医者とのやりとりはいずれそのうちに。

 
オールドカイロで見た水瓶と古代ローマー時代の水道橋。この水道は、クレオパトラも見たことでしょう。篤志家が用意し続けてきたこうした水瓶は、街の随所で見かけました。素焼きですからにじみ出る水が気化するときに熱を奪い、水を常に冷たくしていました。

トルコには東ローマ帝国時代の水道橋が残っていました。トルコの古い街々でも、道行く人々に自由に飲み水にありつけるように、篤志家が用意したと思われる給水設備が随所に見受けられました。こうした街では、水道を止められて独居老人が孤独死するようなことはないでしょう。なにせ、公開された水場は井戸端会議の場でもあるわけですから。

イタリヤ・トスカーナの旅で訪れた中世の城郭都市では、どこでも井戸をシンボルのごとく残しています。美しい街並みと、それを取り囲む広大な丘陵地帯の美しさに惹かれて、大勢の観光客が訪れ、生ハムやポプリなどの農産品を手土産にしていました。地主などによれば、反収を上げるための圃場整備などは考えも及ばないそうです。先祖伝来の景観を破壊するから、とのことでした。

沖永良部島の典型的なクラゴー(暗川)の一つ。こうした洞窟を下っていった先に、地下を流れる水路があり、珊瑚礁の大地を下る間に濾過されたきれいな水が流れています。しかし、今では農薬汚染されており飲んではいけない、と注意させました。

久しぶりで、雨だれのダイヤモンドを見ました。落葉時の枝先に雨水がたまり、水滴となって落ちる前に朝日を浴びてキラキラと輝く現象です。いつの日にか、高性能のカメラで、7色に輝く雨だれのダイヤモンドを捉えたく思っています。

畑仕事は、富美男さんにもらった混合レタスの苗が大きくなりましたから、畑におろした程度です。それを機会に、ツタンカーメンのエンドウと白菜もビニールのトンネル栽培に切り替えました。寒さでかなり葉が傷められていたのです。

温室では、水やりだけでなく、越冬中の植木鉢で発芽して育つ野草を抜いたり、富美男さんにもらったネギ苗が大きくなりましたので再度株分けして植え直したり、掃除をした程度で終わりました。