交信
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過日訪ねてもらえた茨城県の好青年と連絡が取れました。家が破損したので計画は少し遅れるが、「いま『庭宇宙』を読んでいました」との返事で、余計に自家菜園などに取り組みたくなった様子。庭の案内ができる日を楽しみに、と言って切りました。 香川県の友人から、「海がミルク色になった」との体験談も聞きました。震災があった頃は瀬戸内海を見下ろせるところにいた。日が暮れかけると同時に、海がミルク色になって白く浮かび上がるようになり、不気味だった。帰宅して、東日本で地震や津波があったことを知り、瀬戸内海が「どうして」と思った、というのです。「2日後の今、元のアヤメ色になっている」と語りました。 この時に、阪神淡路大震災のおりの思い出をふりかえっています。わが家からの帰路にあった長野の友だちが不思議な雲を見た、と不気味がっていたことです。 東京の友人や姪などと、生活用品の買い占めに走る行動について語らい、残念に思っています。誰しも、「わが身はわが身で守らなければ」という心境に追い込まれれば、身勝手な行動に走りかねません。それだけに、この大震災を、日本人の心を1つにする好機として活かす人が現れてほしい、と願いました。そうすれば、本来の日本人のよい心は一気に花開くに違いない、と思っています。 神戸の友人とは、老骨の私たちにも何かできることがあるのではないか、その1つはホームステイに応じることではないか、などと語らっています。 この木曜日に東京出張した友人とも語らいました。街も電車もガラーンとしていたとか。東日本の被災者を大量に受け入れたり、復興のために大張り切りしたりして賑わっているものと思っていたので「不気味だった」とか。 |