さまざまなこと
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82年前の丹後大震災のおりに、峰山と網野の堺にある郷村で活断層が発見され、それを契機に活断層という言葉が使われるようになっています。日本海側には活断層だけでなく原子力発電所もたくさんあります。その立地のなかには、津波に襲われた記録があるそうですが、原発建設が強行されたとか。想定外問題の予備軍でしょうか。 国は、震度4で生徒を運動場に集め、点呼することから行動を起こすように指導しているようです。東日本大震災では、この指導に従った学校で、生徒を全員津波の犠牲にしたケースがあったとか。逆に、校長が教員に、危機を察知したら独自判断で非難するように指導していた学校もあり、そこでは生徒が全員命拾いしたようです。このいずれの校長を国は叙勲の対象にするのだろうか、とフト考えました。つまり、自民党時代に定められた国の姿勢を、民主党は継承するのか、しないのか。 というのは、列車の中で読んだ前日(4月17日)の朝日新聞を思い出したからです。1面トップ記事の見出しは「被災農地・漁港を集約化」でした。指導責任がある国が、まだ農業や漁業の工業化を是としており、「復旧」の経済的合理性を追求している、と私の目には写ったからです。私にはもはや、それは時代に逆行、と見えます。なお、最後の記事(31面)は「命救った『てんでんこ』」が見出しでした。てんでんことは、三陸地方のいい伝えで、「周りに構わず、てんでんばらばらに逃げろ」という意味だとか。 このたびの津波被災地では、漁船は4%を残すのみとか。漁船のローンを払いきっていない漁師が次々と悲壮な決断を迫られたようです。どうして政府は、いち早く、こうしたローンの肩代わりを保証する、とブチあげないのか、と思いながら聞きました。 アメリカの風刺漫画に、3つのキノコ雲が立つ日本の姿を描いた1コマものがあったとか。3つめの雲はもちろん福島に立っていたわけです。「言わずもがな」を付け加えるようですが、この話題を次のようなことを考えながら聴きました。つまり、この3つのキノコ雲には共通点がある、それは「想定外」という言葉だ、と作者は言いたかったのではないか、と。 |