後輩
 

 後に繊維カンパニーの社長、分掌役員になった人。過日、伊藤忠は繊維部門から社長を輩出しましたが、この人がもう少し若ければ社長になっていたのではないでしょうか。

 手前味噌ですが、バブルの最中に著した処女作『ビブギオールからー ポスト消費社会の旗手たち』では、想像力や創造力が求められる繊維製品産業の真の成功者が時代を引っ張る時代になるに違いない、と期待しています。

 この人が社長になっておれば、さらなる伊藤忠は転換をはかり、異なる繁栄の道を歩みだし、いつずれはそれが成功の元であったことを明らかしたことでしょう。

 それはともかく、総合商社で今も繊維部門が健全に残っているのは伊藤忠だけでしょう。つまり、近年になってから繊維部門から社長を出し得る商社は伊藤忠以外にないわけです。