東電の横柄さ
 

 余震と交通事情を理由に3月分の検診作業を中止した東電は、3月は2月と同額を徴収し 4月検針で調整する、という方針を打ち出したそうです。

「検針を中止にしなくても、検診出来た地域もあるはずだし、物を売っている会社なら 売ってないものまで代金を取るのはどう考えてもおかしい」と友人は嘆きました。つまり、たいていの家庭では暖房費の関係で2月の方が3月分より使用量は多かったことでしょう。

 検針できなかったところは 4月の検針を待って2ヶ月分請求すればよいのではないでしょうか。

 アメリカでは、こうした横柄もなくすために、数千の電力会社が活動しています。そのなかの1つ。カルフォルニア州の州都・サクラメント市では、市民が造った電力会社、SMUD社があります。

 SMUDは造って間もない原子力発電所を、小さな事故が続いたのを理由にして市民が廃棄を希望したため、解体処分を決めました。私はその事情などを知りたくて訪問し、廃棄処分にとほうもない経費と時間を要することを学びました。

 わが国では、この経費と時間を充分計算に入れずに、原子力発電の有利性を強調して聴いています。

 詳細は、拙著『次の生き方』の「エネルギーは心配ない」という章で報告しています。もちろん私は原子力発電反対です。