価値は充分
 

 間引き菜の時点で1度浅漬にしています。白くて細い根がコリコリとしていて美味しかった。このたびの花芽は、炒めものにしており、花芽を採った残りは、堆肥の山に積み上げました。その後の畝に、裏成りのような、まだ花芽を付けていない貧弱な分が残っていましたが、それは2度目の浅漬にしました。

 この1連の作業で最も印象に残っていることは、花芽を採った後で引き抜いた少し太った根の香りです。新鮮なダイコンの香りが一帯にツーンと漂いました。

 時なし大根の種をまいたのになぜ失敗したのか、その原因は分かっていません。そこで、種が残っていましたから、もう一度まいてみました。

 話は変わって、なぜか今頃に、自然生えしたアイトワ菜がとても見事に育っています。私が今頃にまいたのではうまく育たず、すぐに薹が立ち、花をつけてしまいます。それはどうしてか、と興味津々です。そこで、今年は収穫する種の保存はほどほどにして、その多くを畑にばら撒いておこうと思っています。当然、畑にばら撒いた多くはこの秋に発芽することでしょうが、中には越冬し、この時期に、つまり今頃に育ち、夏野菜の端境期に収穫させてくれるかも知れません。

 問題は、このたび順調に育っているアイトワ菜の味や歯ざわりです。もちろん、もう1つの問題、いつごろ花を咲かせて種を結ぶのか、ということにも興味が湧いています。そこで、菜の半数だけ収穫し、半数は残しておき、それらを確かめようと思っています。うまくゆけば、冬野菜と夏野菜の端境期用のアイトワ菜を作れるかも知れません。

 ちなみに、時なし大根を抜き去った跡はすぐさま耕し、肥料を入れず、ただちにオクラの苗を植え付けました。その苗はポットで育てていたのですが、早く地におろさなければいけないほど大きくなっていたからです。

 肥料を入れて新たに耕した畝は、苗を植え付けるまでに1週間ほど寝かせておいたほうがよいのです。このたびはその期間を設けられなかったので、この苗がしっかり根付いてから追肥をすることによって太らせようと思っています。
 

アイトワ菜