別荘
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森の中に佇む居住地といった感じで、定住している人やペンションを営む人が多くいました。親友は初期メンバーの一人で、彼に傚って別荘を建てた人が多く、良き仲間の輪ができていました。せせらぎではイワナが釣れるそうですし、その支流ではクレソンやセリが茂り、夜は蛍が乱舞していました。ブナ林の木陰では、春一面に咲くカタクリの花が見事だとか。 屋内で目を釘付けにされたのは親友の陶芸作品でした。照明器具にもなる洋風の家屋。次に、大きな背の高い岩の上に建つ家屋で、テラスから長くて急な階段を登らないと辿りつけそうにない。3つ目は、月光に照らし出されるかのようにして佇む廃墟が窪みに絶壁の巨大な岩。いずれも、何か確かな想いが創らせたように感じました。 このような照明器具がほしいなあ、と思いました。しかし、2つ目と3つ目の作品を収めうる空間が、わが家・アイトワには見当たらないことに気付かされ、とても悲しく感じました。それはどうしてか、と考えこまされる時間の始まりです。 大内宿への道中で立ち寄ったホテル五峰荘で見事な苔玉を見ました。社長が造り、奥さんが水やりを担当。大したものだと思いました。 大内宿では、マメコバチ、ネギソバ、戸袋、青大将、そして熊の胆が印象に残りました。軒先に気がかりなシカケがぶら下がっていました。案の定、蜂を呼び集めて繁殖させるためのシカケで、蜂はニホンミツバチではなくマメコバチとか。蜜は採れないそうですが、リンゴなどの花の媒介にはニホンミツバチの比ではないほど活躍するそうです。 ネギソバは、1本の白ネギが添えられており、そのネギを頼りにソバを口に運び、薬味としてかじります。熊の胆は、角膜の特効薬とか。村の生活では、稲の草取りなどの過程で目を傷つけかねません。そのときは、少量の熊の胆を水で溶いて目を洗えば見事に治せる、と聴きました。 高度経済成長時代、大内宿は「貧しさの象徴」としてその茅葺きの家屋が紹介されたことがあるそうですが、戸袋に目がゆきました。この戸袋一つで、アルミサッシュの戸袋なら100は買えそうだと思うものもありました。 久しぶりで、体長1.5mはありそうな青大将を見ました。かつてわが家の庭に棲んでいた大きな青大将を思い出し、懐かしくなりました。 会津の鶴ケ城では、激しい戦いを振り返らせられました。思わず私は「今や、日本人どうしで戦う気になどなれないように、世界もそうなってほしいものだ」と親友に語りかけました。そのすぐあとで、東日本の復興などお構いなしに、菅おろしに執心する国会議員の顔を思い浮かべながら、「困ったものだ」とつぶやきました。 広大なアウトレットにも立ち寄ってもらいました。まるでアメリカです。セール期間の初日でしたが、閑散としていました。ポスト消費社会を実感する思いでした。 |
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親友の陶芸作品 |
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ホテル五峰荘で見事な苔玉を見ました |
大内宿 |
戸袋 |
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戸袋 |
戸袋 |
戸袋 |
軒先に気がかりなシカケがぶら下がっていました |
青大将 |
アウトレット |
アウトレット |
アウトレット |