人形教室展
 


 2年半前の立案から始まった60人ほどの女性の合作。江戸時代の京町家で住民がくりひろげていた生活の紹介ですが、時を得た企画であったようです。京都文化博物館での展示が終わった翌日から、その3分の1ほどを京都ホテルオークラのロビーに運んでいただき、展示の機会を与えられた上に、予期せぬ幸運まで得たわけです。

 京都文化博物館での展示は、壁面に沿った展示でしたから、側面からの視線に備えるだけでよかったのです。ところが京都ホテルオークラのロビーでは立体的な視線に耐えなければならないことが分かりました。つまり、屋根が必要だと知った同ホテルのしかるべき部門が、アッという間に屋根を作ってくださったのです。

 その後も、この企画を活かしていただけそうな話を幾つかいただいているようです。きっとさまざまなご協力に恵まれることになるでしょう。この創作に関わった女性たちは、日本人が生み出した素晴らしい文化のありようを京都から発信し、一人でも多くの人たちに循環型生活の意義や豊かさなどに気づいてもらいたい、と願っています。その願いは、いろんな人の協力を得たり、場を与えられたりしながら順次かなえられてゆくことになりそうです。

 

京都ホテルオークラ
京都ホテルオークラでの人形展示の詳細は下記URLへ
http://okura.kyotohotel.co.jp/event_detail/event/morisayoko.html