私のライフワークを補強して余りある
 


 この半世紀、工業社会は早晩破綻すると睨み、工業社会に代わって切り開くべき社会と、そのあり様を追求してきました。ですから、自由になる時間と収入を手にすると、ほぼすべてを新しい社会が許容するであろう生き方のモデル作りに注ぎ込んできました。

 自ずと、そのモデルは、有限の化石資源にたよらず、いわんや原子力に依存せず、太陽の恵みの範囲で可能にする生き方となりました。それは、古人の知恵と近代科学の成果を融合させることによって創出できそうですし、その気になれば誰にでも手に入れられる生き方でなければいけない、と思っています。

 もちろんそれは、これまでの生き方よりも豊かでなければならないでしょう。そこで、消費の喜びから創造の喜びへと豊かさの次元を改めなければいけない、と気付かされました。いわば万人が共有する欲望を解放する生き方ではなく、各人が持って生まれた固有の潜在能力を発露する喜び、人間の解放に眼の据えどころを移行する必要があるわけです。

 こうした問題とは別に、日本は背に腹は代えられない問題を抱えています。食糧問題です。突如ピタっと食料輸入が止まったら、日本は半年を待たずに膨大な餓死者を生み出しかねない境遇に立たされています。これまでは買い叩く立場でしたが、一転して足元を見すかされかねない問題ですが、これまでは日本人にとって大きな課題、と思われていたのです。しかし、このたびの半断食セミナーで払拭できました。

 アルコール抜きの日々であったのに、実に有意義な1週間でした。それは集っていた人たちの人柄、とりわけ相部屋となった2人の人柄のおかげもあります。ラジオはもとより、新聞やテレビとも無縁の一週間でもありました。

 詳しくはこれから随所で触れてゆきたく思います。