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冬野菜と虫害 11/10/02 
 
  冬野菜の仕立て直しに躍起になった1週間でした。もとより庭はぐちゃぐちゃです。それは1ヶ月のうちに、19日間も家を空けてしまったことが主因で、残暑とイノシシの被害が副因です。加えて、妻も人形教室展があって、庭に割く時間をつくれませんでした。そこで、思ったように育っていない冬野菜の立て直しに、躍起になったのです。

 ホウレンソウとハクサイは2度まいたのに、厳しい残暑のせいか、まともに発芽しませんでした。ミズナとミブナは発芽したのに虫害で全滅、種のまき直しです。ダイコン、菜花、カブラなども発芽したのですが、7割がたを虫に食われてしまい、追いまきしました。ところがその後、急に冷え込むようになり、成長がとまり、慌てさせられたわけです。ハクサイ、ブロッコリー、そしてセロリは2度目の苗を買い求め、植えました。キャベツ、芽キャベツ、そしてミブナも、数本ずつですが苗を買い求めて植えました。なんとかこれで、この冬も自給用の野菜を間に合わせられそうです。

 いずれにせよ、厳しい残暑のあと、このように気温が一転したのはめずらしく、露地栽培の冬野菜は不作の年になるのではないでしょうか。このところ気候が狂っており、毎年のように冬野菜の準備には神経を尖らせられます。早く種をまき過ぎると虫害の恐れ、遅れると成長の遅れが待っており、困ったものです。

 イノシシの侵入口をいまだに見つけ出せておらず、庭や畑が荒らされ続けています。さらに、ある実験を始めた畝を小動物に台無しにされ、途方にくれました。家畜の生糞を大量に鋤き込んだ直後に野菜の種をまき、見事に育てられる薬がある、と聞いて始めた実験です。この薬は化学薬物ではないとのことで、天然の鉱物粉のような口ぶりです。

 生糞として馬糞を用いることにして、京都の東と西の2ヶ所で新栽培技術の実験に手を付けたのです。東はビル・トッテンさんの畑で、西はわが家です。この実験の提唱者や馬糞は、トッテンさん同乗の小型トラックで27日午後に到着。即刻実験に手をつけ、3種の種をまきました。ところが、その夜のうちに何者かに荒らされてしまい、翌朝仕立て直しを迫られたわけです。さらに、週末までに実験用の一畝を新たに用意しています。

 それはともかく、今月は私たち2人にとってはとても有意義な1ヶ月になりました。トルコ旅行、人形教室展、あるいは半断食セミナーの意義はこれまでに触れた通りです。当週は、地味ですがそれを上回るような有意義なことが幾つもありました。その第一は、半断食の成果です。期待をはるかに上回る印象深いことを生じたのです。半断食は、良い血液にする食養生でもあると聞かされていましたが、その際立った効果が現れたのです。

 実は、半断食を終えた翌日、病院での定期検査がありました。まず、血圧がとても望ましい数値になっており、担当医に喜んでもらいました。その直後、担当医は血液検査の結果を知ってろうばいです。血液をサラサラにする薬が危険なまでに効いていたからです。緊急処置の点滴を受け、血液をサラサラにする薬を断つことになり、サラサラになり過ぎた血液を粘らせる薬を3日にわたって服用し、これまでのように2ヶ月後にではなく、2週間後に再検査をすることになりました。担当医は問診をしませんし、なんらの質問もありませんでしたから、半断食については触れていません。

 もう1つあげるとすれば、これまでは公共道路だと世間が思うに任せていた道があるのですが、このたび測量をして税控除してもらう手続きに入る決意をしています。


野生動物に畝を荒らされ

早速畝を仕立て直し
北海道から、特殊な有機栽培技術にくわしい人が来てくださったのを幸いに、アイトワでも実験することになりました。馬糞を大量に鋤き込み、特殊な薬を少量溶いた水をたっぷり注いだ上で、ホウレンソウ、コマツナ、そして聖護院ダイコンの種をまきました。ところが、その夜のうちに、野生動物に畝を荒らされてしまい、早速畝を仕立て直し、ホウレンソウとコマツナの種をまきました。写真はその週末の姿です。1条の溝ではコマツナが出揃っています。他の条のホウレンソウはまだ出ていません。他に、畝の随所に野菜の芽が出ていますが、大きい方は聖護院ダイコンの芽であり、小さい方はコマツナです。要は、実験ですから、怪我の功名のようなことが生じつつあるように見ています。

この冬のブロッコリーは、最初に買った4本の苗のうち1本は順調に育っています。残りの3本は葉を虫に食べられて弱らせられており、今週新たに植えつけた写真右の苗とたいして差がありません。これも怪我の功名にして、時差収穫する育て方の実験として生かしたく思っています。


青首ダイコンやハナナの畝は、最初にまいた分と、追いまきの分とで大きな差が生じています。残暑は、虫の元気を維持させて、葉や種を好き放題食べさせたわけです。冷え込みが始まり、虫を弱らせてからまいた分は、虫害からは救われますが、日照の問題で成長が遅れます。種をまくタイミングの見極め方がとても難しい。農薬を用いて虫退治をしていたら、今年は豊作にできていた勘定です。

壬生菜は、トルコから帰ってから苗床に種をまき直しましたが、写真右の状態です。やむなく、苗を5本買って来て植えつけました。苗床の分は、いずれ本植えすることになるでしょうが、大きな株に育てることはできないでしょう。セロリ(下)も、先に買った4本の苗は、1本しか順調に育てられず、2本は獣害で枯らされました。このたび新たに苗を2本買い求め、異なる場所に植え付けました。セロリも、時差収穫という結果に結びつけることができたら良いのだが、と期待しています。

毛虫が大発生した年でもありました。スモモだけでなく、姫リンゴやカリンも被害を受け、期待していたジェリー造りができなくなりました。夏野菜の種が好物のコウロギの大発生が始まった年になるかも知れません。久しぶりに閻魔コウロギの姿を見ました。葉をすっかり食べられてしまったスモモは、今では新しい葉を出し、狂い咲きさえさせています。
 

アケビが実りました。

珍しい野菜と柿に恵まれました。オクラはとても軟らかくて美味しかった。ナスはそれぞれの特色を生かした料理を考えてもらっています。