飛び石状の踏み石を帯状に改めてもらった作業
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この課題に挑んだ人は、これまでの踏み石の間に新たな踏み石を挟み込むことで、飛び石状から帯状にしました。そこには、先週触れたように3つの狙いが込められていました。その1つである美的効能に私はとても心をひかれました01。 課題を与えるときに、完成した姿を常に頭に描きながら作業に当たり、いかに手早く完成させるか、そしていかにすればより美的に優れた姿に出来るか、を意識してほしい。それが作業を楽しくする秘訣、と経験談から提案してあったからです。 問題が、3つありました。その第一は、これまでの踏み石と新たな踏み石は、同じ白御影であるために、やがては同じように汚れてしまい、美的効果を発揮できなくしてしまうことでした。2つ目は、段差05をなくし、躓きにくくする必要性。3ツ目は、最後の踏み石との間にあった隙間06をなくす作業でした。 そこで、第一の補修のためにホームセンターに走りました。鉄分を含んだ色つきの御影石を6つ買い求めるためです。ところが、2つしか残っておらず「現品限り」と表示されていたのです。つまり、需要が一巡し、売れ行きが落ちたときに、売上至上主義の小売店が犯す売り切り御免の売り止めです。とうていサービス産業とは思えない商慣習です。 やむなく、色つきの御影石を用いたわが家の既存の一輪車道03に手をつけました。その踏み石の4枚をはずし、白御影石の踏み石と差し替えたわけです04。もちろん、これらの踏み石は、いずれもが大きさや分厚さがまちまちですから手こずりました。 とりわけ2つ目と3つ目の補修をする上で手こずりました。 この手こずっている私の姿を見て、妻が冷やかしたわけです。この作業を受け持った人が「いつか再来することがあれば」と考えていた私の心を見透かしたわけです。 余談ですが、この作業を選び、挑んだ人を私は高く評価しています。そんでんで言えば、竹の整理に挑んだ2人の作業には不満が残ります。とはいえ、この2人には2つの面から別の高い評価を与えたく思いました。「これで完成」と手早く作業を終えた後で、この踏み石の作業にあたった人の手伝いに加わったからです。オーガニック生活では、相互扶助が不可欠である、つまり「結」を尊ぶ心が最も大切だ、と思っているからです。 もう1つの面は、私の指示が不十分であったのだろう、と思ったからです。仮に、私の指示が行き届いていたとしたら、上の2人が受け持った竹の整理は、途中で作業を放棄したように受け止められるに違いありません07。そこで、私が願っていた仕上がりの姿を、見える段階まで補修しました08。 |
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