ゴミの焼却と誤解
 


 私たちが、ヒトになったのは、二足歩行よりも、火の使用だと私は思っています。つまり二足歩行したからヒトになったのではなく、二足歩行した動物の中で、火を(恐れずに)使用し(、煙にも恐れおののかなくなっ)たのがヒトになった、と視ています。ところが、わが国では近頃の若い人の中に、煙を見たら恐れおののく人を出させるまでになっています。それは、焚き火と野焼きという言葉の使い分けならまだしも、それらとゴミの焼却という言葉との使い分けさえしない人を増やす世の中にしてしまったせいでしょう。いわば、「人を見たらドロボウと思え」にも似た意識の蔓延に似ており、かねてから残念に思っていました。「投書」を丁寧に読みながら、歯がゆい思いがしました。