もう1本のほうのウコギの手入れ
 

 ウコギは6本ありますが、うち2本が成木です。富美男さんに剪定を頼んだのは、米沢でもらった苗から育てた成木です。この木を、いつの間にか混み合わせてしまっていました。それは翌年度の新芽の収穫のことで頭がイッパイになっていた私の落ち度です。冨美男さんはそれを見事に透かせてくれました。

 それに習って、挿し木で育てた成木にも手をつけたくなりました。結果、半減させるまで 切り取った幹や枝を見て驚きました。総量で言えば、8割近くを切り取っていました。実にすっきりした樹形を見て満足しました。しかし、「1年ずらせばよかったのでは」と考えなくもありません。2本共に大幅に剪定したために、今年の収穫に限って言えば量的には望めないかもしれません。しかし、今後うまく収穫すれば、年老いても収穫し続けられる背丈や樹形を保たせることができるでしょう。

 この私が行った剪定を、花びら餅を手土産に訪ねてもらえた富美男さんに評価をあおぎますと、修正点の指摘があり、納得です。おかげで、食すべき日に美味を楽しませてもらいながら、勉強までさせてもらいもらいました。

 キハダは成木が2本だけあります。この2本では、ともに「百年の計」と「一年の計」の間の配慮に成功していました。樹形を固定させることに成功しています。にもかかわらず、この事実に即座に思い至らなかったのか。きっと頭デッカチになっていたのでしょう。


 

剪定前のウコギ

剪定後のウコギ

8割近くを切り取っていました

花びら餅