7つに分け
 

 周回路には、腐葉土作りに適した常緑樹(カシやツバキなど)と落葉樹(クリやクヌギなど)だけでなく、適さないスギ、ヒノキ、あるいはカエデなどさまざまな木が生えており、森の様相をなしていますし、タケもはびこっています。

 このたびは義妹に、堆肥にするための45l袋18袋分もの落ち葉を持ち帰らせることが出来ましたが、それは、カシ、ツバキ、カキ、あるいはモチの葉が主で、カエデ、タケ、マツ、ヒノキ、そしてスギの葉はもとより、クリのイガなどが含まれないように配慮しました。

 逆に、野積みした一山にはスギやヒノキの「落ち枝」も一緒に積み上げます。それはヘビなどが越冬や産卵の場として選びやすくするためです。つまり潜り込みやすい隙間を作る工夫です。もちろんこの山も堆肥化してから土壌改良材として生かせます。

 もう1つの山は、良い腐葉土になるヤマグリとヤマザクラの落ち葉が主ですが、イガが混じっているために野積みにしています。これも腐葉土となってから土壌改良材として掘り出せばよいし、その過程で大半の肥料分は抜けてしまいますが、その養分は筍の時点で収穫すればとても美味しくしますし、太くて背丈の高いタケを育てます。

 このたび、富美男さんが昨年暮れに切り倒した1番太いタケの枝もさばきましたが、全長18.25mありました。ちなみに、真竹ですが、肥料の加減でこのような長いタケから、もっと太いタケや笹のような細くて背の低いタケまで育て分けられます。

 4つ目の分類は、カエデやスギの葉などを多く含んだ落ち葉です。これは焚き火で灰にしてから肥料にします。この中には、落ち葉掃除をしながら刈り取ったササや、枯れたシダとかズムシソウだけでなく、タラやヤツデなどの落ち葉も含みます。それらは一緒に焚き火にくべて灰にするわけです。

 5つ目は、カエデの落ち葉を主にかき取れた分です。これは主に、マルチング材として果樹園などに敷きます。

 6つ目の分類は、主にヒノキ林でかき集める落ち葉です。ヒノキの葉はゴマのように細かく砕けてしまい、掃除が厄介で、ブロアーで吹き飛ばさざるを得ません。しかも、ヒノキに混じって生えているカエデやモチの木などに絡み付いて登っているツタの葉まで混じりますから、ブロアーで雨水の涵養地の1つである坂地に吹き飛ばさざるをえません。

 雨水の涵養地は坂地だけでなく、果樹園やタケヤブも含めると、庭の何割かの面積を占めています。落ち葉を積み増させ、乾燥期にも土を湿らせておき、同時に土を軟らかく保たせておき、雨が降れば直ちに吸いとれるようにしています。つまり降雨をタップリと吸い取って地下水にさせるわけです。同時にそれは、表土を流し去らせない工夫です。

 最後の分類は、選ばれたスギの落ち葉です。強風で落とされたばかり燃やせば火力が強そうな枯れ枝だけ選んで拾い上げ、袋に詰め、風呂の焚付に用いる分です。

 

堆肥にするための45l袋18袋分もの落ち葉

野積みした一山

全長18.25mありました

もっと太いタケや笹のような細くて背の低いタケ

マルチング材として果樹園などに敷きます

涵養地の1つである坂地

表土を流し去らせない工夫

火力が強そうな枯れ枝だけ選んで拾い上げ、袋詰め