点検して回りました
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モスクワは氷点下50度、ローマも雪と低温で混乱、と聴かされますから、居間の室内温度2度に驚いているわけではありません。 木曜日の朝、居間の室内温度は5度。「新記録」と思うまもなく、翌朝は2度、湿度43%。やっとこの時点で、あることを肌身で納得できたような気分にされています。それは、温暖下の異常低温です。地球温暖化になると欧州大陸は凍結しかねない、と聴かされていましたが、さもありなんと思いました。要は、それは異常気象が原因でしょう。 こんなことを考えながら、水鉢や水槽などを見て回りました。路地などに据え置いた水鉢や水槽には分厚い氷が張っていました。畑では一足ごとにサクッ、サクッと霜柱が鳴き、温室の引き戸は凍てつき、やっと踏み込めた内部の水鉢や水槽にも1ミリほどの氷が張っていました。1986年に温室を作って以来、初めてのことです。 にもかかわらず、地下水がじわじわ滲みだす泉、その水を水源とする不凍の水槽、そして土中に半ば埋めた(人形展示室の側にある)水槽では氷が張っていませんでした。 コンクリートの踏み石をたどっているときに、「どうして」と思うことがありました。雪が溶けたり、溶けていなかったりする踏み石があったからです。下部に何らかの空洞があるなど、その原因を見定めようとしましたが、わからずじまいが残りました。 なぜか金太は、妻が敷いてやった毛布を、小屋から放り出し、板敷きの小屋で寝ていました。そこで、毛布の代わりに「クヌギの落ち葉を敷いてみようか」と妻に相談すると、「雪の夜に地べたで寝ているような子ですから」その必要性なし、との返答。 私は、自然物と人工物で金太が差異を示すか否かの実験を提唱したつもりですが、妻は異なる解釈をしたようです。多分「あの子は賢いから」または、冬は「フェルトのような綿毛を生やす」から「大丈夫でしょう」、つまり許される範囲内で最良の対策を講じられる犬でしょうから大丈夫、という意味でしょう。 動物の足跡も残っていました。3種、もしくは2種3匹の足跡が残る踏み石もありました。今のところ、イノシシの被害は鳴りを潜めていますが、「そうか、こんど出てきたら」と、ひらめくものがありました。 ちなみに、翌朝の金太は(前夜私が、きちんと小屋の中に敷き直しておいた)毛布を引きずり出し、霜が降る夜空にもかかわらず、毛布の上で寝ていました。 |
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分厚い氷が張っていました |
一足ごとにサクッ、サクッと霜柱が鳴き |
霜柱 |
温室の引き戸は凍てつき |
温室の引き戸は凍てつき |
結晶 |
凍り付いている |
温室内の水槽にも1ミリほどの氷が張って |
水源とする不凍の水槽 |
溶けたり、溶けていなかったりする踏み石 |
毛布を、小屋から放り出し、板敷きの小屋で寝ていました |
動物の足跡 |