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世の中にたった一つ 12/02/19

 思えば先週は天国でした。やりたい事がイッパイあって、好きなように取り組めて、無我夢中になりながら、野生のいきものにも喜んでもらえたはずだし、いわんやヒトサマの迷惑にはなっていなかったハズ、と思えたからです。しかも、それがトルストイと違って、妻の共感を得ているように思われますから、間違いなく天国だと思います。

 今週はまず、雨天と日程組みに救われました。久方ぶりで風邪を引きましたが、持ちこたえられたのです。それは、雨をいいことに、ちょっとした贅沢をしたり、無理をした翌日にはズボラのできる日が挟み込まれたりしていたからです。しかも、週初めにTOSCAの卓道君と朋果さんに、水曜日には高野リーダーほか6人もの学生助っ人に来てもらえたおかげです。予定していた今週の庭仕事はもとより、願ってもない進捗を見ました。

 ちょっとした贅沢とは、雨をいいことにホーム炬燵でのんどり過ごしたり、ありがたい食べ物に恵まれたりしたことです。風呂焚きを3夜連続で飛ばしただけで、あるいわコップ一杯の酒で心地よく酔う体質を維持しているだけで、それが養生になったのですからありがたい。それよりも何よりも、妻だけでなく、こうしたことが贅沢なことと思う大勢の人に取り囲まれていることが「なによりもありがたいこと」と思いました。

 ありがたい食べ物とは、手造りジャムを活かした朝食、有機野菜とお気に入りの調理が生み出した料理をとても贅沢な空間と食器で賞味した昼食、スイートコーンが入ったシチューとロールキャベツで満腹した夕食、あるいは底冷えがする夜分に作ってもらった熱い葛湯など。いずれも、用意したすべての人の顔が見えており、相手にはこちらの顔だけでなく心境や体調まで意識してもらった世界でたった1つの食べ物であったことです。

 予定していた今週の庭仕事とは、まず山のようなマツの剪定くずを燃やし切ったこと。それは焚き火がしたかった卓道君が受け持ってくれました。他のもっと大仕事は、先週手に入れた苗木の植えつけを済ませ、遅れ気味だった寒肥やりや畝間の土上げに手を付けたことでした。それらに加えて、母屋の庭に溜まっていたスギの枯れ枝などを掃除して燃やし、その模様替えに手をつけるという大仕事や、パーキングなどに敷いている砕石の手入れという予定外の作業まで出来ました。それは、私が手をつけた寒肥やりや畝間の土上げの他は、6人の学生助っ人や卓道君が片付けてくれたからです。

 寒肥やりは、ブルーベリー、ウコギ、キウイフルーツ、アスパラガス、ニラ、そしてタマネギから手をつけました。次週は柑橘類やカキに手を広げます。なにせ大きなタンクで自然発酵させた水洗トイレのし尿ですから、幾度にもわたってまく必要があります。

 贅沢な食器と空間で賞味した昼食は、曇天の月曜日。雨の火曜日は、ホーム炬燵でデスクワークや昼寝をしただけはありません。気が向けば起きだし、ワークルームで手箒の柄を新調するとか、エンジンソーの目立てや修繕をしています。曇天の水曜日は市内で大事な寄り合い。木曜日はありがたい献本に恵まれ、快晴の金曜日は神戸平和研究所常任理事会にオブザーバー参加。その夜は妻が沸かした風呂に、4日ぶりで浸かっています。

 それもこれも、コップ一杯の酒で心地よく酔う体質を維持できているおかげではないでしょうか。それは体質の問題ではなく、半断食で覚醒した「正食」意識のおかげ、と言ったほうが適切でしょう。風邪に悩まされながら、冷水での例の洗面を休む気になっておらず、この冬一番の深い積雪であけた週末に、ほぼ完治したいます。
 

手箒の柄は、2度目の付け替えです。既製の柄は木製でした。付け替えたタケの柄も、根元が腐りました。そこで、自然乾燥させたカシの徒長枝で、根元に防腐剤を塗りました。これで、間違いなく世の中でたった一つの手箒になったはずです。これに勢いづいて、2つのエンジンソーの目立、掃除、そして一部の修繕をしただけでなく、靴べらの穴あけも済ませ、居場所も定めました。

6人の助っ人に来てもらえた日は、底冷えがする1日でした。妻は心配して熱いスープを用意してくれました。最後のミーティングは午後のおやつ時で、その締めくくりは母屋の庭に溜まっていた濡れたスギの枯れ枝などを燃やした焚き火の焼きイモ。朽ちたクヌギの木も引き倒してくれました。

この時期に行う畑の土上げ作業は、除草も兼ねています。大きなバケツが、花が咲き始めた野草ですぐにイッパイになります。

贅沢な食器と空間で賞味した昼食には、2色のサツマイモを活かしたキントンや玄米の巻きずしも。デザートを食べ終えると、菊の御紋章が現れました。帰りしなに、手土産にしたロウバイの一枝が、そのまま裏玄関で生かされていました。そうと知って、妻は大喜び。

とびきりありがたい献本。童話作家の今関信子さんと、手作りピンホールカメラで太陽をとらえた岡部達平さんに届けてもらいえました。翌日、神戸に行く道中で、あっという間に読みきってしまい、大きな余韻が今ものこっています。

湿度55%の夜に、今年用のヤーコン茶を刻み、仕上げの乾燥をさせました。ついでに、沐浴剤も混ぜあげて仕上げ、保管箱に入れました。

神戸平和研究所常任理事会にオブザーバー参加。イスラエル、パレスチナ、あるいはアフガニスタンなどの関係者も参加しており、勉強(たとえばイスラエルとパレスチナの仲は、いつも紛争関係にある宗教間の犬猿の仲、と(TVや新聞報道で)思わせられていましたが、そうでもないようです。パレスチナにはキリスト教徒が10%前後、イスラエルにはイスラム教徒のアラブ人が20%前後も住んでいるようです、など)もしました。それは、長年の夢の現実化、宗教宗派を超えて、大自然にたいする畏敬の念の下に、自然の摂理に基づく世界平和を願う集い、であるようです。前回の参加は、この人達が主催した「東日本大震災鎮魂 世界平和への祈りと音楽の祭典」でした。