思案の末
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この株立ちのカシは母の思いがいっぱい詰まった木であったことです。母が存命中は、居間から毎日眺めていました。ですから、毎年剪定作業に手をつけるときは、まずこの木から始めました。その作業がほぼ終わった頃に、母はいつも抹茶を用意し、妻と私を招き、縁側で一服させました。でも切り取ることにしました。 富美男さんが、なぜか剪定を途中で止めていたからです。どのような思いを込めて富美男さんに提案してもらえているのか、それが知りたくなったわけです。 エンジンソーを出していましたから、富美男さんにカシの幹を支えてもらいながら、その支持に従って私が次々と切り取りました。おかげで、エンジンソーを活かす一連の作業を済ませられただけでなく、予定外のこの切り作業も出来ましたし、切り取ったカシもさばいてしまうことが出来ました。 一連の作業とは、まず幾本もの気になっていた太い枝の切り口の補修です。他に、キノコの種駒打ちで余ったホタギを蒔きの寸法に切り分けたり、マサカリでは割れそうにない硬そうな木を、マサカリの刃が立つように2分したりしました。 |
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富美男さんが、なぜか剪定を途中で止めていた |
支持に従って私が次々と切り取りました |
切り取ったカシもさばいた |
太い枝の切り口の補修 |
太い枝の切り口の補修 |
太い枝の切り口の補修 |