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ハチに逃げられたハルたけなわ 12/04/22

 記念樹のサクラを、昨春に引き続いて、見てもらいたい人に見てもらうことから始まった一週間でした。昨春は、この国際合弁企業の記念植樹を立案し、上場時など節目、節目で植え足すことを決めた初代社長に、今年は、そのすべての植樹に関わった人で、合弁解消時の社長に、ともに東京から駆けつけてもらって満開時に見てもらいました。

 アイトワの庭には記念樹がたくさんありますが、とりわけこれらの木は「植えておいてよかった」と思っています。この合弁会社は増収増益が続きましたが、今はアメリカ100%の企業になっており、合弁時代のように増収増益が続いているわけではなさそうです。そういうこともあって、この2人の日本人社長にとっては古巣の敷居は高そうですから、これら記念樹が、社会人としての大活躍を偲ぶよき足跡であるに違いありません。

 月曜日から24時間にわたって心臓の動きを検査する計器を装着し、火曜日に再通院して取りはずしました。その結果は後日。木曜日は11時から2件の来客と1件の深夜に及ぶ外出が続きました。金曜日は終日雨でしたし、とても大事な来客があり、土曜日も外出に終日を割いています。そのようなわけで、庭仕事に割けたのは、水曜日の1日だけになりましたが、この1日はもとより、庭ではとても印象深いことが続きました。

 その第1はミツバチの巣箱の掃除であり、第2は1時間足らず挟んで昼寝ですた。巣箱の掃除は、昨年度に続いてハチに逃げられたせいです。昼寝は、この冬2度目のことですが、次の冬も広縁にホームコタツを出してもらうがための実績作りでした。

 巣箱の掃除は、妻と2人で行い、心が高鳴りました。まず、2匹のハチが寄り添うようにして巣にかじりつき、死んでいました。昨年度の巣はスカスカでしたが、今年の巣はまるで蝋細工のようで、1匹のスムシも棲みついてはいませんでした。ハチが巣を放棄したのは私の海外旅行中の出来事のようで、原因は昨年とは違ってスムシの寄生ではなく、嬢王バチに何らかのトラブルが生じたようです。しかしこの診断は、蜜が1滴も残っていなかったとの私の報告に基づいて師匠がくだされたもので、変わるかもしれません。巣を分解してゆくと、中央部に重く感じられる部分があり、取り出してみると濡れており、舐めてみると舌一面に、爽やかな甘みがフワーっと伝わって来ました。

 水曜日の庭仕事は、前日の夕刻から始まったようなものです。富美男さんとホームセンターに出かけ、2本の苗木、キンギョとメダカを各10匹、そして5本のナスビの苗などを買い求め、それらを翌日に、植えたり水鉢の掃除をして放したりしています。過日の遅霜で結局ナスビもダメにしており、植え直さざるを得なかったわけです。このたび植え足した果樹の苗木は、雲州ミカンと、妻が希望した大きな実がなる渋ガキです。

 木曜日の来客は、企業の役員を辞してNPOを故郷で打ち上げる人の挨拶と、ある運動を主宰する会長が、講演の依頼で来て下さった。深夜におよんだ外出は、地球デザインスクールの理事会で、当初の約束通りに任期終了をもって辞任します。金曜日のとても大事な来客は、かつて鉢植えのシャクナゲをもらった友人とその95歳になるご母堂でした。

 土曜日から始まった運動の立ち上げは、次週の火曜日まで続きます。この運動は、長年にわたって私が願ってきたことを真正面から取り上げており、その理念と姿勢に賛同したものです。そこで、集まって来られた人たちに、私が感じているその意義を、歴史的背景を紐解きながら話させてもらうことになったわけです。
 


満開の3本の紅枝垂れサクラ

右方の2本の拡大
木陰のテラスから望んだ満開の3本の紅枝垂れサクラと、右方の2本の拡大。サクラを愛でながら昔を偲び、この春2度目の菜の花弁当を賞味しました。初収穫のタラノメやアスパラガスの天ぷらも美味しかった。この3本の紅枝垂れサクラの間に、もう1本、妻と2人で植えた一番古い紅枝垂れサクラがありましたが、なぜか忽然と枯れ、妻と「私たちが植えた気でよかったね」と胸をなでおろしたことを今も思い出します。

亡き母が望んでいた場所で根づき、2年目にして元気で満開となったシャクナゲ。このシャクナゲを鉢植えでもらった2年後に地に下ろすことを提案して下さったアイトワ塾生の母親を交え、久しぶりで散らし寿司を味わいました。

蜂の巣箱の掃除。ウズベキスタンで聴いた「ハチが動き出しました」との妻の電話連絡は、ハチが巣箱を放棄して引越しを始めていた姿かもしれません。師匠によれば、ニホンミツバチの定着率は3分の1程度とか。トッテンさんところは定着しているのに。

2匹のハチが死守する蜜やサナギが空っぽに見えたすハチの巣でしたが、中央に重みを感じられたところがあり、取り出してみると蜜が残っていました。これらの巣から、蜜蝋はもとより、蜜も採取できないものか、と考えました。

蜜が残っていました

その矢先に、師匠から蕾がついた1鉢のキンリョウヘンと、養蜂の「How to」本やDVDを送ってもらえました。パラパラとめくると、蜜蝋の撮り方や活かし方にも触れられており、次週からの楽しみがいや増しました。


クリスマスローズなどが満開

冬野菜の花畑

紅枝垂れサクラやジューンベリー

ヤマサクラやハナズオウ
花ざかりの庭。内庭ではクリスマスローズなどが満開。畑は冬野菜の花畑。その周囲は、紅枝垂れサクラやジューンベリー。ヤマサクラやハナズオウ。金太の小屋の周りはショカツサイ(ムラサキハナナ)やチューリップが満開。

ハナズオウ

ショカツサイやチューリップが満開

喫茶店のテーブルでは、野草と長けた冬野菜の葉や花が飾られています。キャベツが玉を割って伸ばした花芽、そのキャベツの色づいた鬼葉、復元に成功したペンペングサ、ラッキョのネギ坊主、こうした旬の花がアイトワ流の生花の主体です。