ピアニスト
|
リトミング音楽を教える唯一の国立音楽学校を首席で卒業し、北欧を代表するピアニスト・ブローテンから、教えるどころかむしろ「あなたの音楽に啓発された」と言ってもらえるまでに励んだ人です。目標としていたクララ・シューマン国際音楽祭に胸を張って挑戦しようとした矢先に、妊娠していたことがわかり、断念。30歳までとの条件がつくが音楽祭ですから見果てぬ夢となっています。 しかし、母子ともに健康そのものとのことですし、リトミング音楽とは、音楽と体のリズムを活かす幼児教育、ということですから、むしろ良き家庭人としてのピアニストとして活躍し、次世代に夢を抱かせる人になってもらいたいな、と思いました。 それはともかく、一度わが家のお招きし、思い出のピアノを用いて演奏してもらいたかったものだ、と思いました。数日違いでわが家に届くことになっていたピアノがあったのです。それは、当週記で触れたことがありますが、今は亡き松平佳子さんのピアノです。わが家をピアノ教室の1つとして使ってもらうことになっており、ピアノを送ってもらうことになっていた矢先に急逝です。 上村朋子さんと松平佳子さんの共通点は、リストの曲がお得意でありそうなこと。私は佳子さんの誘いでフランス・クリダが奏でるリストの曲に2度接しましたが、「とても難しい」と隣席の佳子さんがつぶやいていました。 |