願ってもない恵まれた立場
 

 いずれの旅行もそのチャンスを授けられ、据え膳に乗せてもらえたような次第でした。とりわけ今回は、パトカーに先導してもらっての旅でした。ブッダが悟りを開いてから2600年記念の年でしたが、コロンボでの国際的な催しや、お祭りだけでなく、おかげで中央部の古都キャンディや、最南端のかつての要塞ゴールなどにもスムースに移動できました。

 さまざまなことを学べました。スリランカ現大統領は、永年悩まされてきたパミールとトラとの内戦状態を3年で片付け、多くの国民を安堵させました。それまでは多くの人から「同じ乗り物で街に夫婦で出かけることを避けていた」、と聞かされました。その大統領を間近に見つめられましたし、官房長官や大統領の息子とは、肩を並べるようにしてお祭り見学も出来ました。

 それよりも何よりも、乗り物がシンガポール航空であった関係で、シンガポールとスリランカの、これまで知らなかった比較ができたことを喜んでいます。1泊したシンガポールでは郊外まで足を伸ばしました。まるでディズニーランド仕立てのような国です。でも、野生の動物には行き当たりませんでした。蚊ぐらいはいるのでしょうか。スリランカでは、一流のホテルの食堂に、野生のマングースが現れました。

 この両国は、国のあり様は対照的ですが、共通する面も見てきました。それは、両国民の優しさや穏やかさです。たとえば電車の中などで老人や妊婦を立たせたままにしている光景を見ませんでした。あるいは、無表情な少年や若者には出会っておらず、笑顔で弱き人に道をゆずるキビキビした姿を多々目にしてきました。

 それは本来、私たち日本人が諸外国からのかつての旅人を感嘆させていた特色ではなかったでしょうか。

 

据え膳に乗せてもらえた

据え膳に乗せてもらえた

パトカーに先導してもらっての旅

コロンボでの国際的な催し

お祭り

お祭り

官房長官や大統領の息子と、肩を並べて祭り見学

ディズニーランド仕立てのようなシンガポール

ディズニーランド仕立てのようなシンガポール

ディズニーランド仕立てのようなシンガポール

ディズニーランド仕立てのようなシンガポール

ディズニーランド仕立てのようなシンガポール

ディズニーランド仕立てのようなシンガポール

野生のマングース