この時期恒例の寄り合い
 

 ホタル鑑賞会は好天でした。参加者はめいめいのトピックスを持ち寄り、話題ごとに興味がある者どうしで離合集散し、半日を過ごします。この人(過日、大見を訪れた折に、豊富な写真レポートを配信して下さった人)が造る焼きそばは恒例で、とても美味しい。

 働き蜂の生活環境が脅かされているのかもしれません。巣箱の近くで息絶え、命を落すハチが多発しているとか。「フタを開けないように」「とても臭い」と聞かされました。農薬問題では、との声もありました。

 働きハチの命は約3週間。内2週間は巣箱の中で過ごし、巣の掃除やサナギの世話に当たります。最期の1週間は外に出て細密活動。半径約2km範囲で活動し、命が尽きますが、どこで息絶えるのか、巣箱の側では亡骸を視ることありません。

 元気な女王は日に2000個もの卵を生むといいますから、巣箱には数万匹のハチが活動している計算です(この週末のわが家の巣箱)。

 ムカデ対策は、「心配いりません」と師匠。「?」「ハチを獲って食べますが、たいした数ではなく、(ニホンミツバチにすれば)織り込み済み(の数)でしょう」

 ヤマブドウとハチミツを活かした新製品「くずきり」が開発されていました。試作品はヤマブドウとハチミツが発酵しており、美味しさは格別。残念なことに、市場化する製品では酒税法に引っかかり、発酵を止めたものしか売り出せない。

 ニホンミツバチはキンリョウヘンという野生ランの香りに惹かれる習性があります。わが家の1群もキンリョウヘンで呼び寄せましたが、この野生ランの香り成分を化学的に合成する研究が進んでいるとか。これは序の口で、様々な角度から人間の都合で、ニホンミツバチの養蜂までが、工業化が計られようとしているとか。

 アウシュビッツで使われた毒ガス技術が、農薬開発の要になったとの話を聞いたことがあります。そのおかげで人口爆発も可能になったのでしょう。さらに、その人口を支えるために、キンリョウヘンの化学的合成が計られようとしているのかもしれません。そして行き着く先は、と考えました。

 わが家で採れた蜜蝋をいかに活かすべきか。ニホンミツバチの蜜蝋は良きリップクリームなどにも生かせますし、ロウソクにもなります。夕刻になると、師匠はニホンミツバチの蜜蝋で作ったロウソクを灯して下さった。このロウソクで、市価にすれば数千円とか。希少性も関係しているのでしょうが、煤(すす)が出ないのが特色とか。

 今回はたくさん舞っているホタルを鑑賞できましたが、師匠は「ゲンジボタルが激減です」と寂しそうでした。

 わが家の最初の蜜蝋で、まずロウソクを造ってみて妻との夕餉で活かしてみるか、と考えています。
 

興味がある者どうしで離合集散

焼きそばは恒例

巣箱の近くで息絶え、命を落すハチが多発しているとか

巣箱には数万匹のハチが活動している計算です

新製品「くずきり」が開発されていました

蜜蝋で作ったロウソクを灯して下さった