剪定くずの整理
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伐採のごとき切り取ったカエデの幹もありましたから、またぞろ囲炉裏場は剪定くずの山になってしまいました。そこで、天候にめぐまれた時にいつでも焚き火ができるように、ナタやノコを持ちだす静かなる奮闘の1日を設けました。 まず、太い幹から、片手で操作できる枝を切取り、樹種ごとに仕分けます。そして、ツバキやサンシユなど厚くて硬めの葉は、枯れて落ちるまで放置します。先に放置してあったそれらの樹種の落ちた葉はかき集めて腐葉土にします。このたびの落ち葉には、ミミズがたくさんわいていましたが、翌朝には何者かがこのミミズを狙って食べていたことを知りました。葉を落としたあとの枝は、ナタやハサミでさばき、燃料にする太い部分と、焚き火にまわす細い部分に仕分けます。カエデなどの柔らかくて薄い葉の木は、葉を落とす前にさばいて葉ごと燃やします。 太い枝は、ナタでさばけそうな部分と、さばけそうにない部分にノコギリで2分します。そしてこの太い部分と幹は、エンジンソーで蒔きの寸法に切り分けるわけですが、いかにしてガソリンの使用料を減らすかが課題だと思っています。 コツを身につけると、総合点を高くできそうです。その最大の報酬は、没頭する楽しさではないでしょうか。生産性とか効率、あるいは費用対効果とか原価率などといった追求が、自分も乗り合わせている宇宙船地球号を汚したり傷つけたりするだけでなく、己の心まで蝕んできたのではないでしょうか。 こうした工業時代からいかに脱却し、計算上にあげて来なかった、つまり工業社会の忘れ物にいかに早く気づくかが次代の課題です。生産性とか効率、あるいは費用対効果とか原価率などといった片手落ち(本来は大事な方を見捨てる意見)をもっともらしく叫ぶ声には要注意です |
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剪定前 |
剪定後 |
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剪定くずの山 |
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落ちた葉はかき集めて腐葉土にします |