大事な加齢対策
 

 このたびの水難の原因は把握できました。わが家に降り注がれたり、流れ込んだりした雨水が、従来の処理能力をはるかに超えていたのです。

 喫茶店のトイレやワークショップの浸水は内部問題であり、居宅の棟から北側に降り注いだ雨の処理能力不足でした。新たなる処理能力を高める手立て急がれます。その手立ても思いついており、速やかに実施に移します。

 人形工房の浸水は、内部問題と外部問題が重なっていました。内部問題は、井戸問題ですが、井戸問題だけが理由であれば、現有の処理能力で間に合いそうです。ただし、それは停電にならないこと、あるいは私たちが寝ぼけないことなどの前提条件付きです。ですから、それらも考慮に入れた抜本策をこうじるつもりです。

 この他に、もっと深刻な問題が外部にあったのです。裏山からの水が大量に流れこんだ形跡です。この10m余の間は、笹などの草が抜けたり、杉の落ち枝などがすっかり流されたりして、垣根の木の根がむき出しになっていました。

 旧来は、裏山とわが家の間の数千平方mは、小倉池の水の涵養地で湿地でした。そしてその水は小倉池に流れこむようになっていました。そこが不法に宅地化され、通常時のせせらぎの水が切れてしまい、逆にその水を抜く施設が、その能力を超える雨量になればわが家に流れ込んでしまうのです。これは以前から分かっていましたが、この度はその量が途方もなく多かったのです。この対応策も急がれます。

 ちなみに、この度わが家に降り注いだ水だけで、空のバケツに溜まっていた雨量から見ると、600~700トンと思われます。3時間ほどで200mm。それが3000平方m余に、しかも、土が乾いていた上に、土中にしみ込む間を与えずに降り注いだわけです。