アイトワを思い出させた住処
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この庭を造った人は既に亡く、イギリスで見られる○○○(ど忘れ)と同様に、有志の資金で運営される機関が維持管理しているとか。もちろんこの庭は、工業社会が可能にした庭の1つであり、かつては貴族など有産階級にのみに許されていた「贅沢の庭」の部類です。 この庭は「キッチンガーデン」の部類に入ると思うのですが、この庭を見て、「生活を支える庭」であるアイトワの庭を思い出してもらえてことをとても私は喜びました。なぜなら、アイトワの庭が狙っている一面を認めてもらえたように感じたからです。 「生活を支える庭」とは、自分たちの生活から出る有機廃棄物をすべて還元するなど、その気になれば誰にでも手に入れられ庭だと位置づけています。つまり、家族の労力と技術で、自らの生活を楽にするために造り出した庭であり、農業と林業の良い所を取り入れたような、いわばミニ里山のような庭です。その報酬は、新鮮で安心できる農作物と、燃料などの生産物が主ですが、健康維持などにもおおいに役立っていると思っています。 ただし、アイトワでは、かなり余分の労力と時間を割いて、見てくれは「贅沢の庭」のように見せようと努力してきました。その一面が同窓生にまで認めてもらえた、つまり苦労や苦心の程が認めてもらえたように感じられて、とても嬉しくなった次第です。この苦労や苦心は、1つの創造的な趣味の根本である、と私は考えています。 |