「ダンテ『神曲』講義」を思い出しながら
 

 今週は新聞で今道友信さんの死去も知りました。この一書を、かつて薪風呂を焚きながら読み始めたときのことを思い出しました。それまでは、私には「言葉にはできていなかった想いが文字になっており」胸をつまらせてことを思いだしました。かつてその文字を引用したことを思い出しました。

 工業社会は、こうした喜びを人々から奪い去る装置のようなものでした。農業など心身を駆使することを毛嫌いさせ、自分勝手にしてしまい、孤独させ、自分の中に閉じ込めさる装置でした。それは罠でした。やがてその罠が明らかになるでしょう。食料危機です。