出筍補充性という言葉や大名竹のタケノコ
 

 シホウチクのタケノコを「お土産に」と奥さんに託したのがきっかけで、出筍 (しゅつじゅん) 補充性という言葉や、「大名竹」という品種の竹があることを教わることが出来ました。

 竹は、タケノコを取られても再びタケノコを出す力を持っていますが、なんとその力は5回におよぶとか。つまり、出筍補充性は5回、といって良いようです。

 この話を聴いて、私は「夜叉竹」のことを思い浮かべました。今年は竹やぶの一部を、最も投下労力が少なくて済みそうな切り拓き方を試みましたが、その切り拓き方は正解であったのか、という疑問です。つまり、出筍補充性の知識がなかったがゆえに、皆伐した後で幾度にもわたって次第に細くなりながら出たタケノコを刈り取りましたが、それは無駄な努力ではなかったか、ということです。もっとも、初期に出た細めのタケノコは食し、独特の旨さを感じましたので、それは良しとしたい。問題は、そこで刈り取るのを打ち切り、冬になってから再度皆伐すればそれで済んでいたことではないか、と考えたわけです。

 「大名竹」のタケノコは緑色だそうですが、九州のご出身地では、このタケノコの味が1番良し、とみなされており、なんと孟宗竹のタケノコは最下位の4位だとか。

 それはともかく、「タケノコ好き」の私にとっては、春一番に毎年2軒のお宅からいただく孟宗竹のタケノコでまず堪能し、次いで庭に出る初夏の真竹のタケノコで、さらに秋に出るシホウチクのタケノコでさまざまな料理を楽しんできました。

 「大名竹」のタケノコは、いつ頃出るのかなあ、と考えています。