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ピザ窯と身予防美学 12/12/16

 アッという間に真冬になり、早朝の室内温度は7度。屋外の水鉢には厚い氷が張り、トンネル栽培のレースがバシバシに凍っていました。週初めの朝のことです。あわてて妻と寒冷紗をかぶせる相談や、年越しの心準備を話し合いました。昼間は最高気温7度。寒空の下で柑橘類に寒冷紗をかぶせたあと、エンドウの種をポットにまいたり、ハナズオウを剪定したりして過ごし、夕刻にはホースラディッシュを初掘りし、トマトケチャップと合わせたソースを用意し、いただきものの生牡蠣を初賞味しました。

 薄雪で明けた月曜日は、なんとも嬉しい客を迎えました。過日、祐斎さんのオデンを味わうために出かけましたが、そこで出あった「身予防美学」を提唱するお2人です。この冬にはって初めて焚いた薪ストーブを楽しみながら、話が弾いました。

 お2人を見送った時は、雪はすっかり溶けていましたが、寒そうだったので屋内にとどまり、3つの講義の資料作りに傾注しました。その最中に、妻はバスタオルで包んだケンさまを居間まで抱きかかえてきました。そしてその濡れた体をガスストーブで乾かし始めたのです。風呂場で洗ってやったようです。熱風がケンさまの匂いを漂わせ、私は苦言を呈しました。「そら臭いでしょう」「洗い方が悪かったかな」と、妻は動じません。

 天気は翌日から盛り返しました。午前中は定期健診の通院。午後から、2日がかりになりましたが、ピザ窯の天板作りと、遅ればせながらレモングラスの刈り取りを済ませました。ピザ窯は、妻の希望で、カフェテラスの薪置き場の一角を空け、そこに設置します。ですから、1日目は午後から、その側で型枠をつくりました。次いで、毎年この薪置き場の屋根を飾ってきた7つのレモングラスの鉢植を軒下に下ろしています。

 2日目は、朝から型枠にコンクリートを流し込み始めましたが、大仕事でした。腰に過剰な負担をかけたようで、また、セメントが足りなかったので、昼食前に中断です。昼食後は立っているのが辛くなり、掘り炬燵で昼寝を試みました。しかし眠れません。そこで、遅ればせながら、レモングラスの刈り取りという軽い仕事で過ごしたわけです。妻の人形教室が終わるのを待ち、妻の運転でセメントと鉄筋を買い求めに出かけました。作業は夜間におよびました。なんとか流しこみを終えました。

 木曜日はビッグな1日でした。有機農業に傾注する2人の若者を迎え、書生を交えた4人で、さらに午後2時過ぎにこの若い2人と入れ違いのように富美男さんを迎え、大勢の手を得て庭仕事に取り組めたからです。まず、若い2人と書生の3人に、背の高い楓をモデルにして剪定の心得を伝授しました。次いで、手分けをして、剪定くずを処分する焚き火、エンジンソーでの太い幹の玉切り、檜林の落ち葉掃除、そして杉の落ち葉拾いに当たりました。富美男さんは初掘りとのジャガイモ持参で、午後のお茶の時間に間に合いまいした。5人で焼き芋も楽しんだあと、富美男さんはニッキの木と自生のサザンカの剪定です。妻は、焼き芋の後の熾(おき)で、富美男さんのジャガイモを焼きました。

 金曜日は、片付いた囲炉裏場に剪定くずの山をまた作ってしまいました。先週剪定したままになっていた剪定くずと、今週の分を運び込んだわけです。また、少しセメントを練りたして、ノウゼンカズラの支柱作りなどに携わっています。夜はアイトワ塾でした。

 週末は雨で明け、骨休めの1日として生かし、次週に迫った鹿児島大学での講義の資料を仕上げる時間にしています。
 


妻と5つのカバーを被せました

3つの収穫で終わりました
今年は、一日違いで分厚い氷が張る夜になり、あわてました。急いで寒冷紗のカバーを引っ張りだし、妻と5つのカバーを被せました。昨年、富美男さんに柑橘類の枯木を大胆に選定してもらってあったおかげで、かぶせるのは楽でした。しかし、既存の温州みかんには実がつかず、昨年植えた木の3つの収穫で終わりました。

初雪は薄雪でした。今年は何かがおかしくて、狂い咲きが多かったし、ブロッコリーの収穫が始まっていません。またダイコンの成長も遅れています、など。これが露地栽培の強みでしょう。つまり微妙な気象異常に敏感にしてくれます。

月曜日の来客です。AyAを主宰し「身予防美学」を提唱する天草ご出身の川上文子さんは、人間の根源的健康法の普及にお努めで、妻が羨む良い姿勢です。上村正信さんは、川上さんが名づけ親という「ギャラリーカフェ赤いそら豆」を経営です。

妻はケンさまのために、次から次と、手当たり次第に、バスタオルやクッションなどを下ろします。にもかかわらず、私たちが用いている風呂場の体洗いタオルは、2枚共に破れて久しいのに、もちろん私は数度にわたって新品を下ろすように促しているのに、いまだに次のを出してくれていません。


型枠づくり

セメントを練って流し込んでいます
火曜日の午後のお茶は、型枠づくりの大工仕事をしながら楽しみました。ピザ窯の天板に用いる1m四方のコンクリート板をつくり始めたわけです。翌水曜日に、この型枠にセメントを練って流し込んでいます。セメントが足らなくなり、途中でインターバルを入れたのが良かった。翌日まで腰板を持ち越さずに済ませられました。

有機農業とその野菜を活かした弁当作りなどに関わっている中原彬さんが、おなじく有機農業に傾注する女性を案内し、援軍として訪ねてくれました。昼食は「余った」という持参の弁当などを4人で分けあいました。


桜海老のかき揚げ

天ぷらうどん
今週の美味は、初物の生牡蠣と、この桜海老のかき揚げ、そして里帰りした書生の手土産だったチーズと生ハムでした。生牡蠣は白ワインで、チーズと生ハムは赤ワインで、そして桜海老のかき揚げは温燗の清酒で、あるいは天ぷらうどんで、と楽しみました。