住処を見定める折の参考
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昆虫はもとより、野生の生き物は自力本願の生き方しかできない点に気付いてほしい、と思いました。水没したり風雨で飛ばされたりしかねないところに卵を産み付けたり巣を張って子育てをしたりしていたら、それで第一巻の終わりです。 人間は他力本願になることが許されるようになりましたが、それが心に油断を生じさせがちになったのではないか。そしてそれが、じり貧の生き方に人々を追い込みかねなくなったのではないか、との意見を述べました。恐らく今後、貧富格差はより拡大するでしょう。そして肝心の健全な中間層を減らしてゆくでしょう。 私は昨今、自己卑下にさいなまれています。なぜなら過日、妻を一過性健忘症にするような恐怖に陥れたからです。それは妻に、即座に床上浸水を連想させるような大雨が原因でしたが、妻にその心準備をさせていなかったからです。ですからその際に、計り知れない精神的損害をこうむっています。もちろん、多大な経済的損害を被りましたが、それは保険である程度は償われました。それが問題です。私はいわば他力本願を決め込み、自己責任能力を見失っていたのです。 ですから2度も床上浸水を許しながら、想定外の雨と呼ぶことで自分を慰めようとしていたわけで、消し去りようがない自己卑下の念に陥れられたわけです。 カマキリはちゃんと卵を高いところに産み付けていたのです。 |