楽しい会話
 



 このドイツ人は、アイトワ塾を旧塾中の伴さんの取引先の人でした。とても背が高くて穏やかな人で、その夫人は日本人でした。伴さんの奥さん(葉子さん)が観光案内の途中で一緒に立ち寄ってくれたのです。このドイツ人夫妻は、ともに311をきっかけに原発と決別したり、欧州の女王と称されるようになったりしたメルケル首相に、その質実な活動に、誇りさえ感じているように見えました。

 環境問題のとらえ方、工業社会の見定め方、あるいは消費者が工業社会にほんろうされかねない社会を見つめる視点など、多くの点でほとんど同じような意識の持ち主だろうと感じました。

 この人たちを見送った後で、妻はポツリと独り言。「日本の素敵な女性がどうしてこうも、外国の人と結婚してしまうのでしょうか」と、私には意味不明の発言がありました。