ビオトープの土上げもする
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彬さんは火曜日に、自己流でタラの苗木を植えました。次いで木曜日に、私が示した手本通りに、植え直しました。この作業を通して、彬さんはビオトープと呼んでいる水路の手入れを済ませています。 先週、亀岡で2本のタラの苗木を買い求めましたが、2本とも場所だけ指定して彬さんに植えてもらいました。その結果を点検して、私は植え方の指導をする必要がある、と気付かされています。彼の植え方は、私の二十歳ごろにの植え方と変わりがなかったからです。つまり、植える苗木の根鉢が十分に入るに余る程度の穴を掘って埋め、土をかぶせ、水をやっただけでした。 その場所はビオトープと呼んでいるところで、(西から東に向かって緩やかに流れる水路)ビオトープの西端と東端の位置です。ビオトープの北側は、かなり急な波面の土手ですが、その土手の西端の裾部と、(水路が行き止まっている)東端の平らなところに植えてもらいました。東端の平らな方では、植え方だけの問題でしたが、西端の裾部の方は、植えた後の周辺部に養生が求められているのに、出来ていませんでした。 そこで私は、彬さんに肥料を調合させ、道具を指定して、ともに現場に運んでもらい、手本を示しました。直径と深さがともに30cmほどの穴を掘り、調合した肥料を入れ、掘った穴の周辺を広げながら、穴を広げたことで出た土と肥料をよくかきまぜ、苗を植え付けました。そのうえで、水路を(イノシシが土手を荒らした折に)埋めていた土などをすくい上げ、その土を、植えた苗木の周辺部に盛りあげ、降った雨を受けられるようにして苗木を潤わせるようにしました。 その後、彬さんに、イノシシが荒らした水路の土上げをしてもらっています。しかし、残念なことに、ビオトープと呼び始めた頃に植えたミズバショウを、彼は踏みつけていたのです。 もちろんここで、アドバイスをしました。いわば、経営上で、ステークホールダーの範囲を広げてゆく意識を育むような養成です。手段や過程(プロセス)を大切にするやり方であり、常に「アメニティ」の向上に配慮しよう、と呼びかける助言です。 |