奇妙な心境
 

 ボウフラがわく季節になり、すべての水槽や水鉢などに金魚やメダカを入れることになりました。わが家にはそれに供する金魚やメダカの数は充分そろっています。にもかかわらず、苦労して育てた(何とか生き延び、大きく育った)金魚やいただき物のメダカを用いる気にはならなかったのです。特に「コンクリプール」と「プラスチックプール」は、セメントを用いた工事ですから水質が気になり、「死なせるのではないか」と心配したからです。

 そこで、わずかなお金で買い求めることができる金魚やメダカを手に入れて、それらを放して、生き延びるものに期待することにしたのです。

 ところが、買い求めた帰路、気が変わったのです。熱帯魚の餌にもされる金魚やメダカを買い求めたものの、なぜかそうした危険な環境に放り込む気になれなれなかったのです。やむなく、何とか生き延びて大きく育った金魚を2匹選び出し、「プラスチックプール」に、「頼むぞ」と祈る気持ちで放しました。もし水質的に問題がなければ、わが家では最も恵まれた水槽です。地中に埋めてありますから水温は安定しています。その上に、広いし、土を入れてハスや水草を植え付けてあります。しかも雨風を直接受け止められますから、おそらくカエルやアメンボウなどがかってに棲みつくことでしょう

 買い求めた金魚は、温室内の2つの大きな水槽にメダカは、焼き物のこれまでの水鉢に、それぞれ放しました。
 

すべての水槽や水鉢などに金魚やメダカを入れる

カエルやアメンボウなどがかってに棲みつくことでしょう

買い求めた金魚は、温室内の2つの大きな水槽に

メダカは、焼き物のこれまでの水鉢に