しばしば心が熱くなっています
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まず児島を訪れ、ベッティスミス社の社長に出迎えてもらいました。案内された応接間では、3人の大御所が待ち構えてくださっていた。ベッティスミス社の社内案内とジーンズミュージアムの見学は社長の、藍染工房の見学は企画担当の手を煩わせました。昼食は念願の讃岐うどんで、なんとも楽しい訪問旅行の始まりでした。 その後、ジーンズの後加工工場を見て回り、ジーンズ市場の現状を余すところなく承知できたような気分にされています。そしてホテルの展望は抜群で、瀬戸内海の美しさを漫喫です。 翌日は福山に移動し、わが国の誇りの1つとも言ってよいデニム工場の見学です。元はご当地の「かすり」の名門でしたが、その歴史や伝統を活かして、デニムの見事な一貫工場になっており、国内市場はもとより、アメリカをはじめ、輸出にも貢献しています。 その心臓部分を余すところなく見学させてもらいましたが、圧巻は3か所ありました。新企画を開発する過程、ロープ染色と呼ばれる行程部分、そして企業姿勢を垣間見る様々な配慮です。 その成長の軌跡の説明は、会長が自ら買って出てくださったのですが、その最中で、企業姿勢を垣間見る様々な配慮に気付かされており、しばしば心が熱くなっています。 ロープ染色機の開発には並々ならぬ工夫や努力などが隠されていました。そしてその第一号機には「忍耐」との愛称が与えられています。さらに改良を加え、第2号機が完成し、「希望」と名付けられています。さて3号機にはいかなる名称が与えられたのか、と考えさせられながら見学していましたところ、やがて判明しました。それは「謙虚」でした。 当貝原社の壁面には、企業姿勢を示す幾つかの標語が掲げられていましたが、その1つは越後社長時代の伊藤忠で(社長が中国出張時に学んだようで、掲げ始めた)見慣れたもので「成名毎在窮苦日 敗事多因得意時」です。 次いで、「桃杏不言下自成蹊」という標語が目に飛び込んできました。これはこれまで私が願い続けてきたことですから、痛く心を打たれました。この3年の間でも、いずれ蹊(小路)と成ることを願って、庭には桃や杏の苗木を幾本も植え足しています。 この言葉の出典も示されていたところでは、桃と杏の木が植栽されており、この標語を体現させる工夫までこらされていたことです。 |
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ジーンズミュージアム |
ジーンズミュージアム |
ベッティスミス社の社長に出迎えてもらいました |
様様なハサミの展示 |
デニム工場の見学 |
アウトレットショップ |
デニム工場の見学 |
藍染工房の見学 |
瀬戸大橋を |
原綿 |
紡績工場 |
標語を掲げた社屋 |
標語を掲げた社屋 |
標語を掲げた社屋 |
元はご当地の「かすり」の名門でした |
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「忍耐「希望」「謙虚」と染め抜かれたジーンズ |
古い資料 |