土地は今、カラカラです。井戸枠水槽の水位が下がり始めた週初めから、2つの狙いを加えて草取りに精を出し始めています。まず、果樹園など(昨秋のカエデの落ち葉で)すでにマルチングしてあるところで(それを突き破って)生えている草から手をつけました。その草が水を土から吸い上げて蒸散するのを防ぐためです。
次いで、その刈った草で、まだマルチングしていないトウガラシやトウモロコシなどの根元に敷き、蒸発を防ぐことにしたわけです。こうした「マルチングに生かす草」@は、一雨ごとに肥料分を溶かし出しながら(土地に直射日光が当たることを防ぐ)敷き藁の役目を果たさせるわけですが、(やがては枯れてしまい)最後は畝に鋤き込み(腐葉土にし)ます。
「(マルチングに)生かせない草」Aとは、主に種を結び始めている草のことです。それは(刈り取られていながら、時に種を育てあげ、発芽させかねませんので)果樹の根元に分厚く積み重ねてゆき(ますと、下から順に腐葉土になりますから)、ゆくゆくは果樹の肥料になります。すでに「種を落としつつある草」Bや、アイビーなど簡単に挿し芽が効くような草は、竹やぶなど(日陰ゆえに発芽しにくいところ)に積み重ねるようにして捨てており、これも下から順に腐葉土になってゆきます。
ですから、除草は、まず種を落としつつある草(の峻別が難しいのでうすが)を探し出して抜き取り、竹やぶなどに捨てます。次いで、残っている草を鎌で刈ったり、手で抜いたりしますが、花や花ガラをつけた草Aと、そうでない草@を丁寧に刈り分け、所定の活かし方をします。
ドクダミなどをまとまって抜きますと、なかには根まで一緒に抜けるのがありますが、その分は、根の部分は切り取って(Bとして)分別して竹藪などに捨て、残りを(@としてみなし)畑の畝に敷きます。
わが家流の草取りは、けっこう面倒な作業ですが、これが家族の手だけで広い庭を管理する(上での、とても大切な心がけの一つとも言うべき)コツです。
もっとも、今年は事情があって草ぬきシーズンに留守がちとなり、面倒さが増えたわけです。本来なら早く花を咲かせそうな草を狙い撃ちするようにして抜いておけばよいわけです。その手間を惜しむと、苗の植え付けなど、もっと急ぐことに手を取られて抜くタイミングを失い、種まきをさせた後で、ジョソウスルヨウナハメクサになります。
買えば何百円かで買えそうな野菜の種まきを優先するか、除草を優先するか、除草剤も使わない畑では優先順位付けがとても難しい問題になります。
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