合理的と考えたからです
 

 おかげでこのたび初めてウコギの天ぷらを食しました。なんとも美味。クコの(葉の)お浸しも食しました。これは逆にクセがまったくなく、野菜代わりに重宝しうることに気付かされました。

 山菜摘みの難しいところは、(食べておいしい)軟らかい部分を、いかに多くとれるように摘み取れるか、が第1点でしょう。第2点目は、摘み取った後の山菜の母体(株、球根、あるいは地下茎など)を、なるべく傷めずに(翌年度もより多くの収穫が望めるよう)済ませることだと思っています。そして、第3点は、母体が太るように、後始末に心を配ることです。

 問題は、摘んだ時は軟らかくても、(火を入れるのが遅れたりすると)次第に(一般の野菜より早く)長けて硬くなりますから、硬くなった部分を取り去る二度手間が求められます。

 ですから、私が収穫する場合は、どうしても妻の二度手間を避けたくなり、摘み取る部分を少なくしがちです。その点、妻はどのあたりまでおいしく食べられるかを心得ていますから、ぎりぎりのところまで摘み採りますから、収穫量は妻の方がはるかに多くなります。

 しかも、このたびは、その収穫とは関係なく私や彬さんが大胆に剪定しり、切り取ったりした枝ごとを妻に引き継いだわけですから、妻が存分に「活かせそう」と思ったところを摘み採りましたから、予想以上の量を食卓に乗せられました。